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(びん沼川)バス釣りレポート
2000年9月

【霞ヶ浦】ブレークは釣れるがハズレかも

2000年9月30日土曜日、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力。
曇りときどき晴れ。
マルト前の朝の表水温は22.8度。先週より3度ほど下がった。
水位はふつう。
朝のうち弱い北風。のち、ごくごく弱い南風に変わった。
朝のうちは肌寒いくらいだったが、10時ごろには風もなく暑かった。

仕事が片付いて暇だというと同船。望遠レンズの付いたカメラを持って船に乗り鳥を撮るつもりだそうだ。

5時40分、石田のアシで釣り始める。

■ アシ

朝の最初のうち、石田近辺のアシを合計200mほどバズで流したが何もなかった。ほかのルアーは投げてない。ラバジでも落としてみれば釣れたのかもしれないが、どうなんだろう。アシはあまり釣れるような感じがしなかった。

■ ブレーク

ブレークではわりとバイトが多かった。石田と田村のブレークでの釣果は以下のとおり。

6時15分、550g、大津新堀沖の岬、フットボールジグ
7時5分、600g、田村のブレーク、フットボールジグ
7時25分、600g、田村のブレーク、センコー・ツネ
9時、800g、石田のブレーク、ディプシードゥ3・SP

石田と田村のブレークでは、これら以外に3つか4つバラしている。合わせを入れたあと寄せてくる途中でスッポ抜けるというバレかた。フッキングが甘かったのかもしれない。あるいは食いが浅かったのか? よく分からんが、手応えからするとどれもサイズが小さかったと思われる。なのでしっかり刺さらなかったのかも。


11時半、暑くなってきたのでおしまい。結局ブレークで釣った4匹でおしまいでした。600+600+800=2000。かろうじて2キロ。大きいのを最低1つ混ぜたいところですね。

■ 雑感

ブレークではバイトが多かったがどれも小さかった。大きいのはどこにいるんだろう。少なくともアシじゃないような気がする。そしたら杭かしら? 風があればブレークでもいけるんだろうか?

今日はテーマを決めずに釣りに行っちゃったものだからもひとつ気分が散漫だったかも。今日の収穫は田村で釣れたことくらいかな。今年は去年に比べて田村であまり釣ってなかったが今日は2つ釣れた。石田は最近人が多いから田村でも釣れると便利だ。さらに沖宿あたりでも釣れるといいんだけど、あのへんってどうなんだろう。これが次回の課題かな。

水温が先週より3度下がった。水鳥も増えてきた。季節が変わったという実感が湧く。これまでとは場所なり釣り方なりが変わるんだろうか? どうなんだろう。これも次回の課題かな。とはいえ、具体的な変え方が思い付かん。

こうやってダラダラと書きつつ思うんだけど、どうも今おいらの頭はあまり働いていない。おまけに、冒険したくてソワソワしちゃってだめだ。というわけで、今日はこのへんで。

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【霞ヶ浦】第11回 3キロトーナメント

2000年9月23日土曜日(秋分の日)、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力。
曇り。午後からは雨の予報。涼しい。マルト前の朝の表水温は26度。水位はふつう。
朝から北東の風がそよそよと気持ちよく吹いている。
いくらか強くなったが白波がたつほどにはならなかった。
慣れた人にとっては若干釣りがしづらい程度。
総じて、釣り日和。


■ 作戦

今回は急遽5本リミットにルールを変えたので、5本揃えることを第一の目標にする。そのために、できるだけ多くの場所を回ってゆく。あちこちでポツポツ拾いながら揃える。サイズは問わない。5本揃えられればたぶん優勝だ。

持っていったタックルは4セット。
【1】ブレークの基本、1/2オンスフットボールジグ(サクマジグ+マルトパドル)
【2】ブレークの第二の基本(に最近なった)、ディプシードゥ3M・SP(チャート)
【3】フットボールジグに食わないとき用の、3/8オンス・ツネ(今日はクリンクルカッツ)
【4】根掛かりが激しいとき用の、1/4オンス・テキサス(ジャンボグラブ・パール)

■ スタート

競技開始は6時の予定だったがメンバーが揃ったところで始めることにした。5時50分、出船。競技終了は13時。いつもより1時間長い7時間。

まずは石田のアシに行く。100mくらいのエリアをバズで流す。15分もかからず流し終わった。なにもない。魚の気配すら感じられない。

■ 石田のブレーク

石田エリアのブレークをあちこち回る。下の6箇所を行ったり来たりする。

石田ブレーク1


石田ブレーク1
あまりよく把握できていないがこんな感じだと思われる。
岬状の張り出しが2つか3つあるような気がする。
ゴリゴリ感が激しく、根掛かり必至。軽めのテキサスでやることが多い。


石田ブレーク2


石田ブレーク2
ブレークの形状は平凡だが
ブレーク下に根掛かりを誘うような何かが落ちている。
岩盤と捨て網が組み合わさったような感触がある。


石田ブレーク3


石田ブレーク3
緩い張り出し。
張り出しの先端よりもその左側の直線的なラインでよく釣れる。
ブレークの落ち方がほぼ垂直になっているからだと思われる。
その壁に魚がついていることが多い。


石田ブレーク4


石田ブレーク4
岬状の張り出し。
ここではまだ1匹しか釣ったことはない。
しかし釣ったという話しはよく聞かれる。


石田ブレーク5


石田ブレーク5
アシ原からほんの10mほどに位置するブレーク。
底はあまり堅くないが、落ち方は過激。
おいらはここではまだ2匹しか釣ったことはないが、
かつてWBSのトーナメンターが丁寧に攻めていたのを高橋さんが目撃している。
なので有望なのかもしれない。


石田ブレーク6


石田ブレーク6
岬状の張り出し。岬の規模は大きい。
ここで釣れると比較的サイズがいい。
しかしここの魚は浮いている傾向が強い、ような気がする。


さてそれで、アシを流したついでにブレーク5を軽くやってみるがだめ。

次にブレーク3に入った。先週おいらが1匹釣り木下さんが1匹掛けたところだ。まずはディプシードゥでざくっと探る。そしたら簡単にバイトが得られた。しかしこれは引き寄せているところですっぽ抜けた。一瞬気が抜けたがさらに続ける。そしたら数投後にまたバイトした。ゴリゴリと底を小突きながらブレークの壁付近を引いてきたら途中でグングンという感じの感触に変わった。ボート際まで引き寄せてきたときに強く突っ込む。大物の予感。予感どおりまずまずのサイズだった。6時25分、1300g。朝からいいのが釣れたよ。でも5本への道は長い。

さらに同じ場所で続ける。ディプシードゥにバイトがないのでサクマジグに変えてやってみる。ボートポジションをちょっとずつ変えながら、つまりルアーを通す方向をちょっとずつ変えながら、丁寧気味にやってみる。しばらくやってたらブレークの落ち切ったところで釣れた。ブレークの斜面をズルズルと落としてきたところでジグをスィ〜と持ち上げる。そしてストンと落とす。もう一度持ち上げようとしたとき、ググンと重くなっていた。6時50分、800g。早くも2本。しかし5本への道は長い。

■ 田村のブレーク

7時20分、最近あまり釣れない田村だが、いちおう様子を見に行った。しかしなにもなかった。田村沖を走る水上スキーのボートの引き波でやりにくい。

■ ふたたび石田

7時50分、石田に戻る。まだやっていない場所を回る。奥寄り(新川に近い方)のブレークから東に向かって様子を見てゆく。しかしバイトがないまま終点に近いブレーク5にまで来てしまった。朝、軽くやってみたが、こんどはもうちょっと丁寧にやる。ディプシードゥで斜面とショルダーを小突く。途中に杭が立っていて、その際にも通す。通してみると、杭から延びているロープにラインが擦れる。擦れるまま無理矢理引いてきたらクククンンと小気味よいバイトがあって、釣れた。8時55分、300g。あららこれは小さいよ。3本リミットだったとしてもこれはいかん。あとで入れ替える決意を示すためにマーカーを付けておく。まあでもこれでなんとか3本だ。残り4時間で2本ならなんとかなるかもしれん。見えてきた。

■ マルト前と土浦港

マルト前と土浦港で1本ずつ釣ればリミット達成だ。1本ずつなら釣れる可能性はかなり高い。

しかしマルト前でバイトがない。おいらが一番好きな場所にボートが入っていたので周辺をやってみたのだがだめだった。

土浦港に行ってみると木下さんがいる。先週おいらが説明したブレークでがんばっている。木下さんの背後に回って様子を聞いてみると、ここで2本釣ったそうだ。しかも1本はでかいらしい。港に魚がいることに勇気付けられやる気倍増。木下さんからいくらか離れた位置でおいらもやってみる。

が、その前に、目の前にある杭にジグを投げてみる。こないだ50アップが釣れた杭だ。そしたら杭の根元でバイトしたよ。9時50分、700g。木下さ〜ん、釣れちゃったよ、ここやらなかったの? と尋ねてみたら、既にやったそうだ。この魚はあとから入ってきたのかもしれん。だとしたら、ますます期待できる。

木下さんは2m前後のブレークでがんばっている。おいらは浅めのブレークにボートを置いてやってみる。その位置からは、3mに沈む岩と足元のコンクリートっぽいブレークの両方にルアーが届く。ジグにアタリがないのでツネに変えてみる。ズル引きのスピードもゆっくり目にしてみる。

とかやってたら、Kawanaさんから電話があった。あと1本で揃うよ〜などと無駄話しをしていると、左手に持っていたロッドがこころなしか引っ張られる。電話口で「あれれちょっと待っててよ」などと言いつつロッドをゆっくりあおって聞いてみたら魚の感触だ。そのまま合わせっぽい動作をしたが抜けちゃった。電話で話している数十秒のあいだワークはほとんど水中でステイしていたと思われる。そのときに食ったらしい。おいらは普段ステイなんてしないから、この魚は電話中だったがゆえに食った魚だ。リミット達成の5本目だから惜しいとも思うが、本来なら釣れてなかった魚だと割り切ることもでき、心のバランスは失わない。

■ リミット達成、しかし

もう一度マルト前に行く。第1級ポイントにさっきまで浮いていたボートはいなくなっている。すかさずそこに入る。そしたらまたまた1投目で釣れた。3mのショルダーあたりにジグを投げ、ズル引いていたら木の枝かなにかが沈んでいて、それをゴリっと越えたら食った。10時30分、600g。これで5本だ。リミット達成。しかも時間がある。入れ替えも夢じゃない。この魚にもマーカーを付けておく。

石田ブレーク1に行ってみる。ここで釣れればサイズがいいような気がしているので行ってみた。到着したところでエレキをおろし、ライブウェルの中の様子を見る。そしたらあろうことか1匹の魚が横を向いている。青いマーカーがついた魚だ。ということは、ほんの10分前に釣ったばかりの魚じゃないか。なんで横を向いちゃってるんだろう。魚体を手で支えて縦向きにしてやるのだがすぐに横を向いてしまう。魚体の色がこころなしか薄くなっているように見える。

このままでは死んでしまうだろう。残り時間を費やして魚体を支えてやれば復活するだろうか? なんだかそれは億劫だ。それに、ほんとに復活するか分からない。どうせなら、あと1匹釣ることを目指そう。

というわけで、その魚は逃がしてやった。幸い、泳いで行った。水面に放したとき、すぐには潜ろうとせず水面直下にたたずんでいたが、ほどなく水中に泳いで行った。ほ。

なかなか心掛けのいい行ないをしたので、釣りの神様はおいらのことを見捨てずあと1匹釣らせてくれるに違いない、と思ったが、釣れなかった。以後バイトはなく、13時、競技終了。お疲れ様でした。


今日の釣果

今日の釣果は以下のとおり。

1300(ディプシードゥ)
800(サクマジグ)
300(ディプシードゥ)
700(サクマジグ)
600(サクマジグ)

これら全部の合計は3700gだけど最後の1匹をリリースしたのでウェイインしたのは4匹で3300g。デジタル秤でちゃんと検量した結果は3486gで、なんとか優勝でした。これで4連勝です。2位の木下さんは4匹で2978gだから、木下さんがアベレージサイズのをあと1匹釣ってればおいらの優勝はなかった計算になります。ふぅ、危なかった。

その他の結果については「第11回 3キロトーナメントの結果」を参照。


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【霞ヶ浦】能書き

この段落は釣行記を書き終わってから書いている。読み直してみると、今回のは長すぎた。時間があったものだから、どうでもいいことまであれこれ調子にのって書いてしまった。どうでもいい能書き部分は灰色にしておいたので読み飛ばすといいでしょう。


2000年9月15日金曜日(敬老の日)、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力。
木下さんと同船。 朝は曇り。のち、雨が降ったりやんだり、ときには日が出たり。
風は1日中弱かった。小波がたつ程度。
朝のマルト前の表水温は26度。30cmほど増水している。


木下さんと一緒に霞ヶ浦に行ってきた。

この日のテーマは、来週の3キロのためにできるだけ多くの場所を回ることと、おいらと木下さんの両方が3本ずつ釣ることだ。石田のブレークを丁寧にやればおいらが3本釣るのはさほど難しいような気はしないが、木下さんに釣ってもらうためには工夫がいるかも。そのへんが今日の課題。なんとか、うまく場所を選んでうまく操船してうまく釣ってもらいたいものだ。

持っていったタックルは3セット。

まずは基本の1/2オンスフットボールジグ。EGC-605+フロロ12lb。このタックルはほかのリグに変えることはほとんどない。よっぽど風が強いときに3/4オンスに変えることが稀にある程度。

もうひとつは汎用ベイトのEGC-604。ラインは同じくフロロ12。バズ(1/4oz)、スピナベ(1/2oz)、テキサス(1/4〜3/8oz)、ツネ(1/4〜3/8oz)に使う。ほかにも使いみちはあるだろうが、おいらがリグるのはこれくらい。このロッドはいろんなものに使いやすくて便利だ。もう1本あってもいいような気がしている。買うか?

最後は巻きもの汎用のEVC-603。小さなものではスーパーシャッド60から、大きなものではファットペッパーまでに悪くない感じだ。この日はディプシードゥ・サスペンドの3m潜るやつを付けていた。このルアーで釣ったことはないが釣れそうな感じだったので試してみることにした。結果から言うと、これで釣れたよ。買い足すべし。

さて、それで、今回釣りをしていて思ったのだけど、西浦のブレークをやるのに上記3セットで概ね足りることが分かった。しかしちょっと足りない。2人乗船のときは3本くらいに絞りたいからこれでいいのだけど、1人でやるならあと1本か2本か3本足してもいい。それで、思うに、以下のタックルを持っていけば必要十分な最適なセッティングになるんじゃなかろうか。

【1】 1/2オンスフットボールジグ
とにかくこれは外せない。ブレークの基本。いまのところおいらには、EGC-605以外のロッドは考えられない。

【2】 1/4ozテキサス
根掛かりするブレーク用、または朝のスピナベ・バズ用。EGC-604あたりの汎用ロッドでいいだろう。これも外せない。

【3】 3/8ozツネ
これまでは、テキサスを使う日はツネを使わなかった。逆に、ツネを使う日はテキサスを使わなかった。でも思うには、テキサスとツネの両方があった方がいいような気がしてきた。というのは、ツネはやっぱりよく釣れるから。フットボールジグやテキサスがダメなときでもツネなら釣れる、という感じがしないでもない。なのでこれからは常備しておきたいところだ。しかしロッドが問題だ。これまではズル引きのストロークを長くとるために6.6フィートのEGC-664でやっていたのだけど、これだとちょっと柔らかい。長さは6.6でいいのだけど、もう1段固いロッドの方が使いやすくない? EGC-665ってどうだろう? もしかして、欲しいかも。どうしよう・・・

【4】 クランク・シャッド
クランクとかシャッドはここのところほとんど使ってなかったが、常備しておいた方がいいような気がしてきた。こういうのでザクっと探って釣れるようなら早くて簡単だ。そういう簡単な魚を釣ってからじっくりやっても遅くない。しかも、ブレークの地形をよりよく把握できる可能性がある。巻いてるだけで水深と底質がいっぺんに分かるから、新しいピンを発見するのに最適だ。西浦のブレークをやるなら1.5〜3m潜るやつがいいだろう。EVC-603が最適。

これで完璧じゃない? そんなことが分かりかけてきた釣行でした。

いや、釣行記はここからだ。


4時、北浦和の駅前で木下さんを拾って出発。5時40分ごろにはボートのセッティングを終えて出船していた。

石田のアシ

最初にちょっと石田のアシをやる。大津新堀横のアシ原。100mもないくらいのエリア。増水していて悪くないように見える。スピナベとバズでザクっと流す。

バックシートの木下さんは投げにくそうにしている。こういう場所は、揺れるボートの上でバランスをとりながら立った状態でピッチングしていかないとうまくやれない。いつもよりゆっくり流してはみたのだけど、今思うともしかしてそれでも速かったか? いっそのことアシにベッタリ船をくっ付けて動かずにジワジワやった方がよかったかしら。でもおいらの中ではこのアシは(というか、ここに限らずアシというものは)「軽く流して出れば儲けもの」程度の位置付けになってるので軽く流しちゃったよ。

しかもオカッパリモードのときとは攻め方のリズムが違う、ということが、今になって思われる。たとえばアシのポケットがある。当然そこには投げる。おいらの感覚としては、バズとかスピナベを1投したらおしまいだ。ジグとかテキサスを落とすときも、投げて着底したらおしまいだ。面倒なので待ったりしない。でもオカッパリだと、何秒かシェイクしたくなったりする。おいらも昔そうだった。そのへんの感覚の違いに戸惑ったかもしれない。

まあでもアシはどうせメインじゃないからいいか。結局ノーバイト。この日このアシ原にはゴミがけっこうたまっていたので、バスはその下にいたのかもしれない。でもそんなところは投げたり取り込んだり根掛かりを外すのが面倒なのでパスしちゃったよ。

石田のブレーク

6時10分、大津新堀沖の岬状の張り出しをやる。木下さんに岬の先端を攻めてもらう。おいらは岬の側面をやる。おいらはフットボールジグでやる。ツネったりしている木下さんはときどきギルバイトをとっている。でも釣れない。船に慣れないうちは、ボートが動いたときの感触がアタリに思えたりしちゃうんだよね。こればかりは慣れないのでしょうがない。なんとか岬の先端で釣ってもらいたいものだ。

しばらくやっているがお互いに釣れない。木下さんが先端とちょっと違う方向に投げていたのでおいらが先端に投げてみた。ポイっと投げて4mほどのところに落とす。そこからズルズルあるいはスイスイと泳がせて、岬の先端あたりをかすめるように足元まで引いてくる。ボートポジションは1.5mくらい。そんな感じで数投やってみたところで、おいらに釣れちゃったよ。岬の先端付近と思われるゴリゴリのところで、スイっと大きくジグを持ち上げたら、ジグが浮いてるときにココっと小さくアタリがあった。6時20分、750g。平均サイズ。サクマジグ1/2ozの黒っぽい地味なやつにマルトパドルの赤紫を付けていた。ちなみに、マルトパドルをラバジのトレーラーにするとき、おいらはいつも、頭をちぎって付けている。

早い時間に釣れてまずはひと安心。しかしあとが続かない。

大津新堀沖から、西に移動してゆく。しかしどういうわけだか、いいところにけっこうボートが浮いている。どうも最近、石田のブレークに詳しい人が増えつつあるらしい。とはいえ、たいてい、どこかが空いている。

これまた岬状のところ。大津新堀沖は細く尖った感じの岬だが、ここの岬は鈍角になっている。正三角形状の地形だ。ゴリゴリ感は満点。サイズはたいしたことないが、ときどき釣れることがる。

ここでも一番いい(とおいらが信じている)場所を木下さんにやってもらう。慣れないブレークの釣りで心もとないだろうということでマーカーを打ってみる。普段は回収するのが面倒なのでマーカーは打たないのだけど、久しぶりに打ってみた。打ってみると、やっぱり分かりやすいものだね。この場所の地形をこれまでおいらは誤解していたことが判明したよ。たまにはマーカー打って地形を確かめたほうがいいかもしれん。

ここではとりあえずおいらに釣れた。あまりよくないだろうと思う方向にディプシードゥ3m・SP・チャートを投げていたら、足元で食った。水深は1mちょい。6時45分、500g。小さいよ。つうか、おいらばっかり釣れてもだめなんだよ。まあでもここには魚がいるようなのでがんばってもらおう。

とかやってたら木下さんにバイト。ツネでしたっけ? 一番いいと説明した場所で食ったんだったと思う。面目を保ってひと安心。が、ラインが切れちゃったよ、あ〜れ〜。

ブレークなんてオープンウォーターのなんもない場所に見えたりするんだけど、石田のブレーク(のよく釣れる場所)ってけっこうガリガリしててラインにキズが入ったりするんだよね。なのでラインは最低でも10ポンドはほしいところだ。おいらも昔は4ポンドなんていう細いラインも使っていたが、今では全部12ポンドだ。重いリグばっかりでバイトが少なくなるとしても、釣り上げることができる魚の数には大差なかろうと今では思う。つい最近までは8ポンドも使っていたが今ではこれでも心細い。

そりゃそうと、このラインブレークは痛かった。ジャンプしたときチラっと見えた感じからすると、キロ弱くらいはあったんじゃなかろうか。惜しい。

その他、空いてる場所を回ってみるがノーバイト。風がない上に晴れ間がでてきたりして、いかにも辛い感じだ。そのあとまた雨が降ってきたりして復活したが、それはそれでたいへんだ。木下さんはカッパを持っていなかった。

桜川のアシ

ここで、雨具を持っていなかった木下さんのために桜川に行く。最初の橋のたもとの垂直護岸のところに船をつけて、コンビニへカッパを買いに行く。おいらは缶コーヒーを飲みながら船でぼんやり待っている。

カッパを買って木下さんが戻ってきた。しかしこのとき雨は上がっていた。なんだかなぁ。というふうに、雨が降ったりやんだりのへんな天気だ。風がないので、せめて雨が降ってくれた方が釣れそうでいい。

桜川に入ったついでに、桜川のアシをちょっとやってみる。おいらはテキサス、木下さんはツネ。アシ際はちょっと水がきれいで、その上いつもより水深が増えていていい感じに見えたのだけどバイトなし。サクサクと流すような釣りでは釣れないのだろう。

土浦港のブレーク

ここのブレークは直線的なので分かりやすい。ゴリゴリ感も十分で、手応えがあってやりやすかろう。しかしこのとき雨があがっていて風がなくて、釣れない。バイトがあったような気もしたが、ボラアタックだったかもしれん。比較的小さなワームを使っている木下さんにはギルっぽいバイトがたまにあるらしい。しかしなにも釣れない。

南岸

多くの場所を(おいらが)調べるのと、多くの場所を(木下さんに)見てもらうために、久しぶりに南岸に行ってみた。武器学校のスロープで始める。スロープは、びん沼の斜めの護岸と考え方は同じだ。スロープの上やスロープの切れ目を狙えばいい。スロープは目に見えるから、その点からも分かりやすい。木下さんも釣りやすそうにしている、ように見える。

ここでようやく木下さんにバイト。スロープの切れ目じゃなくてスロープの上をやっていた。このとき10時40分。この魚はまずまずのサイズで900g。釣れたとしても小さいだろうと思っていたが、予想外のサイズだ。いいことを知った。おいら1人だったら、さほど期待してなかっただけにいい加減にやるだろうから、この魚は釣れなかったと思われる。ここにもこういうのがいるんだなぁ。

南岸も捨てたもんじゃないということで、花室川沖のブレークもやってみる。1mから1.5mに急角度で落ちるチャネル状に走るブレーク。ここではおいらに釣れた。11時35分、600g。ディプシードゥ3m・SP・チャート。

ディプシードゥっていいね。軽いから疲れない。なのに3mも潜るなんて。

マルト前

最後にマルト前をやる。ローカルトーナメントがあるらしく、帰着時間が近づいていると思われるこのころ、マルト前に船が多い。しかし空いてる場所に船を置いてあちこちやる。マルト前はブレークにこだわらなくても2mフラットのあたりでも釣れることが多いから、あちこちに投げる。

まずはおいらに1匹。ジグをピックアップしてくるときに食った。ほとんど足元。食ったときジグは上に向かって泳いでいたと思う。追いかけてきたバスが慌ててそれを食ったという感じ。12時15分、500g。今日は小さいのしか釣れないよ。まあいいのだけど。

さらに木下さんにも1匹。ブレーク付近じゃなくて2m前後の浅いところで釣れた。これはまずまずのサイズでちょうど1キロくらいあった。

これが釣れたのを機に、12時30ごろ、おしまい。


目標の3本には届かなかったけど、なんとか2本釣ってもらえてよかったよ。

同船するとき、バックシートの釣果はこれすべて操船者の操船のし方による。うまく操船して釣ってもらって、ボートの釣りが気に入ってもらえるといいのだけど、どうかなぁ・・・風がなかったので船の付け方はまずまずだったように思うんだけど、ちょっとポイントポイントでの時間のかけかたが早かったかも。それと、持ってくるべきタックルについて言っておけばよかったかしら。オカッパリだと1gくらいのシンカーでも底とれたりするじゃないですか。でもボートだと難しいんですよね。おいらは1/4ozでもとりにくいもんなぁ。3/8ozでようやくなんとかなるという感じかな。うまい人はもっと軽いので釣るとは思うんだけど、おいらには無理。そのへんの違いに戸惑ったかもしれませんねぇ。まあでもまともなサイズを2本釣ってもらえたのでオッケー。

おいらの釣果は以下のとおり。かわいいのばっかだ。750+500+600=1850。

750(フットボールジグ)
500(ディプシードゥ)
600(ディプシードゥ)
500(フットボールジグ)

木下さんの釣果は以下のとおり。3本勝負の総重量なら木下さんの勝ちだね。

900
1000

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【霞ヶ浦】クランクベイト強化デー

2000年9月9日土曜日、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力
曇りのち、時々晴れ。朝、いっとき雨が降ったがすぐにやんだ。
朝のうち北東、のち南東の風。釣りづらいほどには吹かなかった。
朝のマルト前の表水温は26度。

今日はクランクベイト強化デーです。たまにはクランクベイトで釣らないと、もう一生使わなくなっちゃいそうなので、今日はクランクベイトを無理にでも使うことにしました。こうやってときどき練習しないと、竿にしろルアーにしろ、宝の持ち腐れになっちゃいますわ。

持っていったタックルは5本。
マッドペッパー
ファットペッパー
ファットペッパーJr.
フットボールジグ
バズのちテキサス


5時10分、土浦港で釣り始める。まだうす暗い。ラインがよく見えない。

先日いい釣りをしたatomさんのまねをして、浮きアシやらブイやらをバズで流してみる。

atomさんのようにはいかんかった。ノーバイト。


明るくなってきた。移動する。石田に向かっていたら雨が降ってきた。すぐにやみそうには思えない本格的な雨脚に見えたので、カッパを着る。石田に向かう。

石田のブレークをやるつもりだったが、境川に人がいない。入ってみる。このとき5時40分。バズで流す。いきなり釣れた。5時45分、900g。この魚はよく泳いだ。まずまずのサイズだ。

境川を流し終わったところで左折して石田のアシも流してみるがノーバイト。水位は通常もしくはちょっと多めなのでいいような気もしたが、出なかった。

もう雨はやんだ。


6時10分、ここからがクランクベイトだ。新川河口あたりに戻って、クランクでブレークを流してみる。実績のあるところを中心に石田をざっと流してみたが、バイトすらなかった。

ブレークに魚がいないのか、それともクランクを食わないのか知らないが、なんもない。


もう一度アシをやる。6時50分。石田のアシのうち、鳥居があるワンドを流してみる。朝から結んであるバズでそのままやる。鳥居の前の杭群のところで出たが、乗らなかった。それだけ。


7時20分、田村。ブレークをクランクでやる。アタリがないので、フットボールジグも投げてみる。しかし依然アタリなし。


8時、石田のブレーク。オオツシンボリのあたりから西に向かって流してゆく。おもにクランクでやる。アタリがないまま、どんどん流してゆく。

9時半ごろ、新川河口付近にまでたどり着いてしまった。石田のブレークの終点だ。ここでもとりあえずクランクでやるが、アタリすらないのでテキサスでやることにした。ここのブレークはゴリゴリ感が過激で、フットボールジグだとすぐに根掛かる。なのでここではジャンボグラブのテキサスリグでやる。だいたいいつもそうしている。

水深1mくらいの浅い方に投げてズルズルやりながら斜面を落としたりしていたら、小さく「コ」とバイトがあった。バイトかな? などと考える間もなくすぐにグィ〜と重く引っ張られた。遠ざかる魚の向きを反転させるような風情で大きくゆっくりスィープフッキングする。そしたら魚はどんどんこっちに向かってくる。リールを急いで巻くのだが、なかなか重さが強くならない。軽い力で寄ってくる。しかしボートの近くで突っ込んだ。ようやく魚も事態に気づいたらしい。クラッチを切る。つもりが切れないよぉ〜。

このとき使っていたリールはTD-X 103HVLだ。ご存知のようにこのリールのクラッチは、リール左側に付いている小さな出っ張りを、親指を伸ばしてオンオフする仕組みになっている。しかし取り込んでいる最中、おいらの短い親指は簡単にはクラッチに届かなかった。しかしほんの1秒後には親指を伸ばしていた。しかし親指は届いたものの、このクラッチは切りにくい。ふつうのリールだったら親指に力を入れやすいから無理矢理にでも切れるんだけど、TD-Xのクラッチには力が入りにくい。
どなたか、リールを交換しませんか? 以下のリールとであれば、交換したいです。
・メタニウムXT
・スコーピオン1501
・カルカッタ101XT

操作しにくいものの、なんとかクラッチを切ってしのぐ。クラッチを切ったとき、竿先は水の中に突っ込んでいた。ああ、びっくりした。というように、焦ったが、釣れた。9時55分、1400g。けっこうでかかったよ。いい魚だ。


10時45分、石田を諦め土浦港でやってみる。しかしブレークのいいところに人が入っている。なのでおいらはさほどよくないところ、いわばブレークの残りカスをちょろっとやる。ノーバイト。


11時、マルト前。もうこのころにはクランクベイトのことをすっかり忘れている。クランクは投げずにフットボールジグでやる。こないだ50アップが釣れたあたりのブレークをやる。さらに進んで、オダのあたりもやる。オダではギルっぽいバイトがあったが、なにも釣れない。


11時40分、土浦港にもう一度入ってみる。さっきの人はいなくなってた。得たりとばかり、張り切ってブレークをやる。

が、その前に、たまたま目の前に立っている杭にジグを通してみる。竹杭が4本ばかり集まっているところ。サクマジグの1/2オンス、色は黒っぽい地味なやつ。これにマルトオリジナルパドルを付けている。こないだの3キロの景品にたくさん貰ったので、ためしにトレーラーに付けてみた。

杭の向こう2mくらいのところに投げて、杭の根元を通るようにズル引いてくる。そしたら杭の根元あたりでコココンと明確なアタリがあった。すかさず合わせを入れると乗って、引き寄せてくる。のだけど、これまた下に強烈に突っ込む。しかしこんどのリールはカルカッタ101XTなので難なくクラッチを切ることができる。で、釣れた。11時45分、2000g

いや驚いた。2キロのバネ秤を振り切った。いったい正確には何グラムだったんだろう。こういうときのために5キロ秤も持ってる必要があるかも。長さは分からん。メジャーを持っていなかったので測れない。でも手をあててみた感じからすると、少なくとも50cmはあったと思う。生涯において2匹目の50アップだ。嬉しいやら、悲しいやら。

というのは、ほら、今日は遊びじゃないですか。誰にも見せられないし、ちゃんと計測もできないし、優勝とかそういうのと全然関係ないじゃないですか。仮に、人には、一生のうちに釣ることができる50アップの枠があるとすると、なんだか無駄に1つ消費しちゃったようにも思えるじゃないですか。嬉しいような、悲しいような、そんな夏の思い出。

さて土浦港。ブレークをやる前の、いわば前夜祭段階で1匹釣れたものの、肝心のブレークではノーバイト。

12時、おしまい。


というわけで、クランクベイトにはバイトすらなく、まったく強化できなかったよ。でも釣り自体はよかった。

900(バズ)
1400(ジャンボグラブ・テキサス)
2000(サクマジグ)

合計は、4300g。これならバスキチでも優勝候補だよ。3本のウェイトとしては、これは自己ベストです。う〜む、でもこういうウェイトは本番で出したいよなぁ。まあ嬉しくないわけではないのですがね、というか、実際のところ50アップが釣れて嬉しいのですがね、手放しでは喜べないような気がしないでもない、かも。


今日の雑感

デジカメは持っていくべきだな。

メジャーくらいタックルボックスに入れとけって。

50アップが釣れたとき、マルトの桟橋まで持って行って測ってもらおうかとも考えたのだけど、持っていくすべがなかったので諦めた。ライブウェルを毎回持っていくのはたいへんだけど、大きく丈夫なビニール袋なら毎回持っていける。ということで、今日ポパイでそういうビニール袋を買った。約2000円。いや、これは、2000gにちなんで。うそ。

ここのところ大きな魚が釣れている。しかしなぜなのかさっぱり分からん。釣りをする場所はこれまでとたいして変わらん。釣り方も、基本どおり底を取ってズル引いていることがほとんどだ。ルアーに関しては、軽いリグとか小さなワームのリグを使わなくなってはきている。それが影響してるんだろうか? とも思わんでもないが、さほど根拠があるようには思えない。これまでの2本の50アップに関して言えば、どちらもフットボールジグなんだけど、2本じゃ傾向は現れない。

さっぱり分からんのだけど、今年のキロフィッシュデータを作ってみました。なにか傾向とかありますか? あったら教えてください。掲示板で待ってるよ。いや、メールでもいいです。

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【霞ヶ浦】第10回 3キロトーナメント

2000年9月3日日曜日、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力

第10回3キロトーナメントに行ってきました。
強風の1日でしたが、無事に開催することができました。

当日の状況

台風が日本の東海上を通過中である影響からか、北西風が強かった。家を出るときからそこそこの強さで吹いていた。前日の天気予報では風は弱まるということで、強いのも朝のうちだけだろうと思っていたが結局1日中北西風が強かった。まともに釣りができるエリアはマルト前から花室川にかけての西浦西岸と桜川くらいだったと思われる。

釣り可能なエリアが限られているのにくわえ、この日はトーナメントが多かったらしく、マルト周辺は混雑していた。マルトで開催されたトーナメントはこの3キロのほかに2つあった。土浦新港でもどこかのボート屋さんだか駐艇場だかのトーナメントが開催されていたらしい。マルト周辺ではバスボートは普段あまり見かけないのだけど、何艇か浮いていた。おいらが最も期待していた石田の一画にずっと張り付いていたバスボートもあった。

朝のマルト前の表水温は29度。晴れ。30cm減水中。

作戦

8月23日に石田のブレークでキロフィッシュが釣れてるから石田のブレークをメインにする。朝、1ヶ所だけアシを撃ったあとは、石田のブレークを順に回る。これで3本揃えられる。運がよければでかいのも釣れる。

持っていったタックルは4セット。

3/8オンス・ツネ
ブレークのメインがこれ。ズル引いて手堅く3本揃える。

1/2オンス・フットボールジグ
3本揃えたあとはこれでサイズアップを図る。確信はないが、なんとなく、ラバージグはでかいのが釣れるような気がしてるもので。

スピナベのちテキサス
朝のアシを撃つためにスピナベを付けておいた。アシを撃ったあとはテキサスにリグり直す。テキサスは、ツネとかフットボールジグで釣れなかったときの気分転換用。

サスペンドシャッド
でかい魚は浮いてるという噂なので、これで浮いてる魚を釣る、つもり。ブレークのショルダーからちょっと離れて浮いてるやつとか、杭の途中に浮いてるやつとか、そういうのをこれで狙ってみる。

スタート

6時、トーナメント開始。

前の晩からの予定どおり石田のアシに行く。しかし減水しているため、見るからにだめっぽい。風はあたっているのだがアシ際に水深が無さすぎる。それでも、「下手の考え休むに似たり」を人生の指針のひとつとしているおいらは念のため撃ってみる。スピナベでざくっと流す。15分ほどで流し終わった。ノーバイト。

アシ原の終点のブレークを撃つ。岬状に張り出している。釣れないわけがないとつねづね思っているのだが、おいらはまだここで釣ったことがない。しかしいつも一応撃つ。今日も撃つ。あまり地形が把握できてないのでシャッドで広範囲を探る。ベルズのスーパーシャッド60SPで、底を小突いたり小突かなかったりしながら適当にあちこちやってみる。

風が強いものだから風下にしか投げられない。しかし船首は風上に向けざるをえない。じゃないとステイできない。なので自分の後方に投げて巻いてくる。とてもやりにくい。

でも釣れた。スーパーシャッド60が底を小突くくらいだから水深は1〜1.5mくらいのところ。ここをコツコツと小突きながら巻いてきたらグングンという魚の感触に変わった。6時25分、750g。平均サイズだが、早い時間に釣れたので気分がらくになる。

いいところに人がいる

その後しばらくやるがバイトがないので移動する。最初に釣れた場所は石田のブレークの中でももっとも期待してなかった場所だから、釣れたとはいえあまり粘らないことにする。

しかしいい場所に人が入っていたりする。もっとも期待していたところにはアルミがいる。なのでそこからちょっと離れた場所でやる。ここは2番目に期待できるところだ。ここで釣りをしながら様子をみて、アルミがいなくなったらすかさず移動するつもりだ。

2番手の場所でやってみるがアタリがない。アルミも移動しない。しばらくやっていたら、アルミの人が釣っている。やっぱりあそこは魚いるんだよぉ、最初に入ればよかったかなぁ・・・などと悔やんでみたりもするが、こっちも1匹釣れてるからなんとか平静は保てる。

アルミは移動する気配がない。諦めて3番手に行く。しかしここもだめ。風が強くて操船もたいへんだ。疲れる。3/8オンスのツネでやっていたのだけど、これでもリグが流されぎみで、底をきちんとトレースするのに神経を使う。かなり疲れる。ちょっと気分が滅入ってきた。

強風時は土浦港

「強風時は土浦港」の法則に従って、土浦港に避難する。ちなみにこの法則はおいらが勝手に作ったものなのであまりアテにしないでください。

さて、土浦港。このとき7時50分。風を避けているかと思ったが、風が通り抜けていた。石田にいるのと変わらない。まあでもせっかくだから釣りをする。ブレークラインに沿ってツネとかフットボールジグでやってみるが、しっかり底をトレースできない。というか、気分がへこみ気味で集中力が減少している。そこで、ドラッギングすることを思い付いた。これならわりとやりやすい。

今日のヒットルアー、スーパーシャッドでドラッギングする。土浦港はブレークラインが直線的なので操船も簡単だ。

半ば投げやりにやっていたのだけど、ブレークを叩いていたらアタリがあった。でもこれはやり取りしてるときに外れちゃったよ。がっかりもしたが、釣れるような気もしてきて、ここでちょっと気分が復活。さらにドラッギングを続ける。

とかやってたら、またまたグィ〜と重くなった。こんどは抜けちゃわないようにむちゃくちゃ慎重に寄せる。ゆっくり、かといってラインテンションが緩まないように、慎重に慎重に寄せてくる。あまり泳がないが、しっかりと重さが乗っている。

しかしこれがあなた、捨てラインのかたまりだったよ。この捨てラインに、大男のてのひら大の2枚貝の貝殻が引っ掛かっていて、どうやらこれがいい感じの重さを演出していたらしい。

このときの虚しさといったらもう、なんというか、すごく近いところにカワセミが出てきてくれて写真に撮ったものの出来上がりを見てみたらピントが目に合ってなかった、というほどの虚しさだ。いや、この喩えじゃ伝わりにくいか? すごく虚しいことの喩えと理解してください。

あきらめたらそこで試合終了だ

マルト前に移動する。いくらか風を避けている。とはいえ、強風には変わりない。

しばらく3mのブレークでやってみるがアタリがない。風も強いし、なんだかへこんできた。貝殻のショックがまだ抜けない。一旦桟橋に船を付けて昼寝でもしようかなぁなどという不埒な考えも浮かぶ。

という感じでぼんやりしていたとき、G2さんから電話があった。なんでも、桜川河口のあたりで身動き取れなくなったローボートがいるんだそうだ。河口からマルト桟橋まではほんの100mほどだけど、この風で手漕ぎじゃ動けまい。さっそくおいらは桟橋に行ってマルトのスタッフにそのことを告げる。同時に休憩しようかとも思ったが、思い直した。

主催者がそんないい加減なことでいいのか? 精一杯努力するのがトーナメント参加者としての当然の義務じゃないのか。安西先生の言葉を思い出せ。あきらめたらそこで試合終了だ。しかもいま良い行いをしたから釣れるんじゃないのか? そうだ、これから釣れるかも。ふふ。

気を取り直してがんばってみる。

マルト前にはボートが多かったのだけど、多くのボートは波除けをやっている。あるいは、3mのブレークラインの付近にいる。2mフラットは意外と空いている。そこでおいらは空いてる2mフラットをやる。あまり場所を特定できていないので、3/8オンス・ツネでドラッギングする。ワームはクリンクルカッツの小さいほうのナチュラルプロブルー。これでようやく2本目が釣れた。10時30分、600g。小さいが、嬉しい。

港の白波

さらにマルト前2mで続けるがだめ。3mのブレークでもやるがだめ。そこで、もう一度土浦港に行ってみる。しかし入り口まで行ったところで断念した。港の中に白波が立っている。こりゃとてもじゃないが居たたまれない。

でかいの釣れたよ

港に入れなかったので行く場所がない。石田のブレークのうち、新川に一番近いところは風を避けているように見えたのだけど、そこにはバスボートがいて入れない。もうマルト前しかやる場所がない。マルト前に心を決めた。

幸い、3mブレークのいい場所に人がいない。いつもよく釣れる一画がうまい具合に空いている。ここでやる。フットボールジグを投げていたらバイトがあって一瞬乗ったのだけど、これはすぐにすっぽ抜けた。気分を換えて、次はツネでやる。3mブレークの沖側に船を置いて、2mのところに投げる。そこからズル引いて、3mのところを通し、ブレークをちょっと落としてピックアップする。これで釣れた。2mのあたりで釣れた。10時55分、500g。小さいけど、これで3本目だ。揃ったよ。やっぱり安西先生は偉大だ。

ここまでの合計は750+600+500=1850g。たぶんこれじゃ優勝はない。せめて2キロは釣りたいものだ。さっきまでは「今日は1本でいいや」などと投げやりな気分だったのだけど、こうやって3本揃ってみると欲が出る。500を1キロとかに交換して3連勝を目指したい。こうなると突然集中力が湧いてくる。さらにここで、サイズアップを図ってフットボールジグに変える。

そしたらこれで釣れたよ。たぶん、ブレークの角で釣れたんだと思う。水深は3m。ズルっと引いて、角を落ちたかなぁ〜、そろそろ落ちるかなぁ〜と思っていたらクククとバイトがあった。すかさず合わせを入れたら重さが乗って、いい感じに引いてくれる。さほど強い引きには感じられなかったが、ボートの近くまで寄せてきたとき下に強く突っ込んだので、ここで初めて大きいかもしれんと気が付いた。必死に耐える。何度かクラッチを切ってラインブレークを防ぐ。ようやく浮いてきたとき網で掬って4本目。けっこうでかいじゃないか、これなら1500gくらいあるかもね、などと思ったが、計らずにライブウェルに入れる。このとき11時15分

釣りを続けようかと思ったが重さが気になったので波除けにボートを係留して計ってみることにした。まずは水を入れ換える。それから500gを逃がし、今釣った1500gくらいありそうなやつを計ってみる。そしたら1800gあった。

おお、意外とあったなぁ、こりゃいいや、48cmくらいあるんじゃないの、これ。という程度にこのときは思っていた。

それはともかく、釣りを続ける。残り時間は30分。たぶんこれで優勝だろうなと思ったので気軽な気分で釣りを続ける。しかし以後バイトはなく終了。


3150g 1992g

おいらのバネ秤によると750+600+1800=3150gだけど、検量の結果は3386gでした。ちなみに、今回からデジタルの秤になったので2g単位で計量できます。で、これで、おいらは優勝でした。これで3連勝です。嬉しいのですが、次回から参加者が減っちゃうんじゃないかと心配でもあります。

おいらのバネ秤で1800gだったやつは、あとで計ったら1992gありました。もうちょっとで2キロだったんだけど、それにはわずかに届きませんでした。この点はちょっと残念なような気もしますが、この重量に文句を言うわけにもいかんでしょう。しかも長さは53cmもありました。釣ったときは、「どうせまた50cmにちょっと届かないくらいだろうなぁ」と思っていたのですが、ちゃんと50cmありました。これは自己最高のサイズです。初の50アップですね。なんだかおめでたい気分です。


紅白のジグ

おめでたいと言えば、この53cmを釣ったラバージグですわ。サクマジグの1/2オンスにゲイリーのダブルテールを付けて釣ったのですが、その色が、おめでたい紅白でした。赤いジグに白いトレーラーでした。おいらはここのところ色は(ほとんど)関係ないと思っているので、もの珍しいというだけの理由で赤いジグを使ってみました。トレーラーに白を選んだのは、別に紅白のおめでたさを意識したわけじゃなくて、いつも白を使っているからというだけの理由です。色のバランスというのもさほど気にしていないので、なんの気なしに紅白になっていただけのことです。あとで高橋さんに指摘されて初めておめでたさに気づきました。たまたまそれがおめでたい結果になったようです。いや、おめでたい、おめでたい。


そんなところでしょうか。その他の結果については「第10回 3キロトーナメントの結果」を見てみてください。

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