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ヘラブナ釣行記−2002年1月

2002/01/26 椎の木湖

2002年1月26日土曜日、椎の木湖。曇り。朝はエサが凍るくらいの冷え込み。日中、あまり気温は上がらなかった。風はほとんどなし。浮子は見やすいが、日が出ず寒い。

吉崎さんと一緒に椎の木湖に行ってきた。吉崎さんと前回会ったのはたぶん1999年12月なので、会うのはかれこれ2年ぶり。しばらく音沙汰がなかったが、先日メールをもらって、今日の釣行となった。

トラさん、これで能書き会のメンバーは5人になりましたぞ。トラさん(会長)、めまるさん(技術委員長)、吉崎さん、なぐさん、やの。椎の木湖の例会まであと5人。


6時15分ごろ、椎の木湖の駐車場に到着。吉崎さんもちょうどそのころ到着し、めでたくご対面。一般入場の列に荷物を置いてしばし雑談。ほどなく入場。例会は90人ほどで、一般入場者もそれほど多くはない。ざっと池を見渡すと、どの桟橋にでも入ることができる。

なんとなく、3号桟橋を歩いてゆく。渡り桟橋付近にさしかかったところで見渡してみると、1号桟橋の渡り横の席が空いている。あそこにしようよ、と進言し、そこを釣り座とする。

おいら:渡り桟橋横の136番
吉崎さん:その隣の135番
どちらも水深は3.5m。

段差の底をやるのにちょうどいいが、今日は8尺テンテンの練習をすることにする。たぶん、底付近の宙を釣ることになる。うまくやれば竿頭も遠くない、はず。か?

8尺、テンテン
バラケ:特S山盛り1+新B山盛り1+水1+スーパーダンゴ山盛り1
食わせ:JP
道糸08
浮子:さみだれ(宙)10号、ボディー6.5cm
短ス04・10cm、グラン4
長ス03・65cm、グラン2

このセッティングで始める。7時、エサ打ち開始。第2投目でかすかなサワリ。1枚目は7時45分。

2枚目か3枚目かを釣ったあたりからカラツンだらけになってきた。一節か二節きれいに落とすんだけど乗らない。ハリスを5cm詰めてみる。まだカラツン。さらに5cm詰めて55cm。これだとアタリが全然出ない。いっそ長いほうがいいんだろうか。そこでいっきに70cm。やはりカラツン。もう一度65cm。これが一番マシな気がする。でもカラツンも多く、やっぱり5cm詰めてみる。しかしどうもアタリが出にくい。65cmに戻したところでようやく落ち着いた。

ここで浮子を変えてみる。さみだれはこれが最小サイズなので、別の浮子にする。ボディーの長さはさみだれ10号と同じくらいだが、もう少しボディーの細いもの。トップの長さと太さは同じくらい。ただ、足が長いタイプ。ボディーが細いぶん、オモリの量はちょっと少ない。これに変えてみたところ、釣れるアタリと釣れないアタリの区別がはっきりしてきた。ふつうにツンと入るのはたいていカラツンで、釣れるのは消しこみに近いようなものばかり。それが分かったのはいいのだけど、そういういいアタリはなかなか出ないので釣果は一向に上がらない。

お昼までの釣果は6枚。


いっぽうの吉崎さん。

おいらが短竿で目の前に浮子を立てているのに対して吉崎さんは、18尺を出している。さいきん鮎釣りにまで手を出した吉崎さんにしてみれば、18尺なんて長い竿にはあたるまい。軽々と振っている。これで底釣りをするという。

我々の釣り座の水深は3.5mと記されているが、沖に向かうにつれて深くなっているので、18尺竿だと4m以上の水深になる。掛け上がりになっているので、浮子の立つ位置によって水深は変わる。テンテンで底が取れるわけじゃなく、いくらか道糸を残したところで底がとれるかっこうになるので、水深が計りにくい。おいらがすでに20投以上しているときに、吉崎さんはまだ底立てをしている。

ようやく底がとれたところで釣り開始。まずはバランスの底から始めるという。食わせはグルテン。これで1時間かそこら打ち続けても、サワリがほとんど出ないらしい。

こりゃいかんということで、段差の底釣りに変更。しかしこれもサワリが出にくいらしい。

苦戦につぐ苦戦を続ける吉崎さんだが、口のほうは活発だ。能書き会のメンバーにふさわしい。おいらの釣行記を読んでくれている吉崎さんは、まだ会ったことのないトラさんのことを話題にしてくる。「彼なら今ごろメゲてるころだよ」などとおいらが応える。この日はなぜかトラさんネタが多かった。「なにしろ彼はトーナメンターだから、メーターセットに徹してるのよ」だとか「メゲてるときとご機嫌なときの落差は大きいよ」とか、いろいろ宣伝しておいた。

で、段底も芳しくないようなので、バランスに戻す。ハリスを長めにとって、落ち込みのサワリを増やす作戦だそうだ。これでちょっとは感じが出つつあるらしい。が、まだ釣れない。こんどは、3点に付けているオモリを飛ばしてみたそうだ。これでようやくアタリが出るようになってきた。もう10時ごろになっている。が、お昼までにパタパタと4枚を釣って、なんとかかっこうが付いてきた。というか、これでかっこうがついたことにするんだそうだ。午後は別の釣りをする気でいるらしい。


さて午後の部。おいらは8尺テンテンを続ける。午前中でハリスの長さがおおむね決まったのだけど、やはりカラツンが続くと詰めてみる。で、アタリが続かなくなって、また伸ばす。というようなことをせざるを得ない。もしかすると、ハリスは65cm固定にして、エサを調整していったほうがよかったのかもしれん。が、なんともいえん。

トラさんがトーナメンターであることを知った吉崎さんは、負けちゃおれんので(かどうかは知らんが)、午後はメーターセットをやってみるという。

お互い、あまり釣れない。魚はつねにエサの周辺にいるのだけど、食わせを吸い込まない。お互いいくつか追加したところで時間切れ。時間が経つのが早すぎる。特にこうやってしゃべりながらやってるときは、アタリがない時間帯でも退屈しないのでなおさら早い。


おいら:12枚、8.48kg、最大980
吉崎さん:7枚、4.54kg、最大950g

まあいつも程度の釣果。やっぱ段差の底釣りのほうが無難な気がする。今日の場所だったらメーターのほうがよかったのかもしれん。が、おいらがやってもどうせダメだろう。

ちなみにこの日のベストスリーの釣果は以下のとおり。

1位:38枚、29.20kg、21尺底両グル
2位:33枚、25.36kg、11尺段差の底
3位:35枚、24.52kg、15尺段差の底

竿頭への道は相変わらず遠い。歩いてアルゼンチンまで行くほうが近いくらいだ。

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2002/01/19 椎の木湖

2002年1月19日土曜日、椎の木湖。晴れ。東よりの風がそよ風程度に吹いたり、ほぼ無風だったり。西向きに入ったので風の影響はほとんどなし。朝の冷え込みは厳しく、穂先の水滴やエサが凍った。日中の風は冷たくあまり気温は上がらなかったが、晴れていたので辛くはない。総じて、釣り日和。

ご対面

5時ごろ、トラさんのうちに到着。トラさんの車に荷物を積み込み、勇んで出発。前日、仕事中に突発的なトラブルが発生しあわや徹夜作業か、と危ぶまれたトラさんだが、無事、といっても終電で、だけど、とにかく帰ってこれた。そのせいであまり睡眠時間はなかったようだが、トラさんはいつものように気合十分。相手が貴闘力なら間違いなく時間前に立ち会っている。まだ真っ暗な早朝から仕事に向かうのだとしたらこんな気力は湧かないだろうが、釣り場に向かうなら話しは別だ。

道中にトラブルもなく、椎の木湖に向かってゆく。あと15分くらいで到着だ、というころに、掲示板に書き込んでくれているめまるさんから電話。すでに到着しているらしい。あと20分もあれば到着します、と告げて、椎の木湖に向かう。そして、6時ちょっと前、椎の木湖に到着。めまるさんに電話して、到着したことを告げる。数台先の車からめまるさんが出てきて、無事ご対面。おいら、トラさん、めまるさんと3人で、駐車場角の焚き火のところで開場を待つ。

今日のテーマ

今日はあまり混雑していない。90人ほどの例会組が入場したあと入場すると、目的の5号桟橋事務所寄りがまだあいている。前回と同じ607番に座る。右隣にトラさん、その右にめまるさん。607番の水深は3.9m。右の608番は4.3m、その右の609番は4.57m。ということで、掛け上がりの斜面に並んで座る。ちなみにおいらの左隣の水深は2.8mだかで、急激に浅くなっている。あとからここになぐさんが座ることになる。

今日は、前回悪くなかった段差の底釣りに磨きをかける、というのがテーマだ。これまではタナの調整を一切せずにやっていたおいらだが、タナ調整の重要性をどこかでちらりと聞いて、やってみようと思い立った。これまでは、タナなんて一度決めたらそのままで十分だろ、とか根拠もなく思っていたが、どうやらそうでもないらしい。しかしどういう考え方でどのようにタナを調整するのかは知らん。が、まあそこはてきとうにやってみよう。釣れていたのに釣れなくなった、とか、急にカラツンだらけになってきた、とかいうような状況の変化を感じたら、浮子の位置を変えてみる。なにも対処しなければ状況は改善されないが、間違っていてもなにかしら対処すれば、状況が変わる可能性がある。悪いほうに変わったとしたら、逆の対処をすればいいだろう。

セッティング

12尺、段差の底釣り
バラケ:ヘラスイミー山盛り1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1
食わせ:JP
道糸08
浮子:ボディー7cm
短ス04・10cm、グラン5
長ス03・60cm、グラン2

前回とほぼ同様。だが、ちょっと違う点もある。

バラケに関しては、水を入れる順序を変えてみた。前回は3種類の麩を全部入れてから水を入れたが、今回はヘラスイミーだけをまず入れて、そこに水を注いだ。こうして最初にヘラスイミーによく吸水させてから、残りの麩を足すと、どういう仕上がりになるのかはよく分からんが、とにかく出来上がりのタッチはなんとなく変わる。いっしょくたに混ぜ合わせた前回がどうだったから今回はこうした、というような根拠は別にない。ただ、ためしに変えてみようと思っただけ。結果として、どっちがいいとか悪いとかは分からなかった。どっちでもいいような気もする。が、今日のほうがよく釣れたので、たぶん次回も今回のやり方で作るだろう。

浮子は、前回よりもワンランク小さなものにしてみた。前回の感触からすると、もうひとつ小さくても釣りづらくはない。ということで、小さくしてみた。これによって、前回よりもサワリが出やすかったような気がする。次回は、風が弱ければ、もうひとつ小さなものでもいいかもしれない。

上ハリスの長さは前回同様。下ハリスの長さは、前回よりも5cm短い60cm。ほかの釣り人やら椎の木湖の釣果ページやらを見ていると、下ハリスの長さは人によってまちまちだ。ときには1mものハリスを使う人もいる。一方、45cmくらいで釣り込んじゃう人もいる。しかし思うに、あまり長くし過ぎなくてもアタリは出るんじゃなかろうか。宙釣りなら長くするのも分かるが、底釣りだったら、それ以上下のタナはないのだから、そんなに長くしなくてもいいような気がする。さらに思うに、宙釣りの場合の下ハリスの長さは食わせエサの落下時間の長さを意味するが、底釣りの場合は、食わせエサ周辺のバラケの量を調整してるんじゃなかろうか。高い位置にバラケがある場合食わせエサの周辺の麩の量は少なくなる。対して、低い位置にバラケがあるなら麩の量は多くなる。段底の場合の下ハリスは、落下時間よりも、食わせ周辺の麩の量を考えたほうがいいんじゃなかろうか。それなら、ハリスの長さはほどほどにしておいて、あとはバラケの大きさで調整できる。ということで、扱いやすい60cmに決定。

食わせエサはJP。これまでは1分包まるごとを使って作っていたが、今回は半分に分けた。これまでは分けるのが面倒だったのでまるごと作っていたが、1分包を1日で使い切ることはない。今回は分けてみることにした。半分に分けるといっても、料理用の1g単位のハカリで計って分けたので、あまり正確じゃない。几帳面な人は上皿天秤を使うべきだろう。おいらは別に几帳面というほどでもないが、道具好きなので、上皿天秤がほしい気分だ。水の量は標準水量70ccの半分よりちょっと少ない34cc。これは、ウドン用ポンプ押し出し器に付属していた注射器で計ったのでわりと正確。さらに、上州屋で売っていたウドン用安定液「つれてんか」を2ccほど足す。これを足すと、黄色く着色される。ほぼ透明のふつうのJPよりも、魚の目につきやすいような気がしてこうしている。鍋で作ると洗うのが面倒なので、電子レンジで作る。しかも、使い捨てのカップにいれて作る。半分の量で作っているので、JPのパッケージに書いてあるよりも短めの時間加熱する。てきとうにやってみたが、なんとかできた。

午前の部は第9位

ハクセキレイ

前振りがながかったですねぇ。ここからが釣りの話しです、はい。その前に・・・

右の写真はハクセキレイ。釣りとは別に関係ないが、話しが長くなってきたので休憩用にどうかしら、とか思って。いや待て、全然関係ないわけじゃない。椎の木湖でよく見かけるから。チチンチチンと鳴きながら浮子の上を波状飛行で横切ったり、ときには検量機の上にとまっていたりする愛らしいやつ。ちなみに、写真をクリックすると大きな画像が見られますぞ。
2002-01-13/巾着田
F5・AF-S500F4+TC14E/開放AE(f5.6・1000)/RHP3

7時ちょい過ぎ、第1投。タナはいちおう3cmずらしなんだけど、エサ打ちポイントが変わると2cmくらいタチが変わるので、あまり正確とはいえん。まあとにかく、食わせが底についていればいいだろう。タナがどうこうというのは、この最初のタナとの相対的な問題だろうから、これでいい、ということにした。

タナを計っているときにさわったくらいなので魚は最初からいる。第2投目でかすかなさわり。しかし寄っているわけじゃないので、アタリが出るまでにしばらく時間がかかる。8時ごろカラツン。トラさんとめまるさんは既に1枚ずつ釣っている。カラツンの10分後のチクで1枚目。

その後、ペースは遅いが一定のリズムで5枚ほど追加。浮子が立って、エサ落ちの2節目を通過し、さわりながら3節分(2節残しまで)なじんで、サワリながら上げてきて、エサ落ち。ここであまり待たずにチク、というのが釣れる動き。いずれのアタリもかなり小さい。黒帯がチクと入る程度のアタリ。ぼんやりしていると見逃しそうで、予断を許さない。一節入るようなアタリはカラツンのことが多いようだ。バラケが付いているときのアタリもカラツン。

こういうペースがしばらく続いたが、チクでも乗らなくなってきた。ここで今日の課題、タナ調整。這わすのか張らすのか分からんが、なんとなく、1cmほど這わせてみた。嘘みたいだが、これで2、3枚追加できた。

次はアタリが出なくなってきた。これは食ってないんじゃなくて、アタリが浮子に表れてないだけなのかも、と思ったので、1cmほどタナを詰めてみる。嘘みたいだが、これでアタリが復活してきた。

昼食までに11枚。目標の10kgは目の前だ。

おいらは知らなかったが、釣りが終わったあとトラさんとめまるさんが言うには、午前中のおいらの釣果は池全体の第9位だったらしい。このことを知っていれば午後はもっと釣れたのか、逆にプレッシャーに負けてボロボロになったのか、それはどちらとも言えないが、けっこういい感じではあったようだ。うまい人は、午前中にこうやって感じをつかんで、午後、ペースアップしてゆくのだろう。さて、おいらはどうだろう?

タナ調整の考え方

昼食のとき、めまるさんにタナ調整の考え方を教わった。カラツンやスレのときは、ヘラにとってエサが食いづらい状態にある、と考えて、這わす。逆にタナを浅くすることはあまりないようだが、アタリが遠いときは浅くする。だいたいこんな感じらしい。ということは、午前中の対応は、偶然だが、合っていたようだ。考え方に自信がもてたので、午後はもっとうまくいくかもしれない。

午後の部

昼食前に到着したなぐさんを加え、4人で並んで釣りをする。

30分ほどの中断のあいだに魚がいなくなったわけではなさそうだ。1投目からかすかにさわる。とはいえ、やはり魚が減っているようで、アタリは出ない。魚が少ないだけだろうと思って、タナはいじらず、エサ打ちを繰り返す。1時間ほどたってようやく動きがそれらしくなってきた。しかし午前中に比べてアタリが遠い。

ここで、朝めまるさんから聞いたことを思い出した。めまるさんは、さわっているときに誘いを入れると釣れるよ、といっていた。これまでおいらは、誘って釣れたことがあまりない。誘ったあとに出るアタリはどうもカラツンばかりなような気がしていた。しかしそれは浮子がまったく動かないときの話しだ。ちょっとでもモヤモヤしているときは誘わずにじっとしていた。が、モヤモヤの最中に誘ってみるのも一法だとか。これを思い出して、誘いを入れてみる。これが意外にうまくいって、ポツポツ釣れるようになってきた。誘った直後にツンと入る。タナ調整に続いて、今日ふたつめの進歩だ。

その後、ときどきタナを調整しつつポツポツ釣れる。が、ペースが上がるようなことはない。トーナメントのときは昼食抜きで地合いを作っていかなければなるまい。

地合い

隣のトラさんは午前中苦戦して数枚の釣果だった。昼食後も特に改善されず、カラツンだらけの状況にいらついていた。常識的に考えて、ハリスを詰めてみるべきだろう。おいらとめまるさんが揃って、ハリスを詰めるべきことを進言する。それに従って少しずつ詰めていくが、カラツンは収まらないようだ。昼から来たなぐさんは早くも1枚目を釣っている。これを見てますます焦るトラさんは、2時ごろまで半泣き状態になっていた。

ハリスを詰めても改善しない状況に対してトラさんは、ハリスの長さを元通りの60cmに変えてみた。そしたらこれで釣れた。スパンと鮮やかに落としたそうだ。そして続けて釣れた。この時期の2連荘はなかなか難しい。3連荘への挑戦権を獲得したよ、などとにわかに活気づいてきたトラさんに、まさかの3連荘。さっきまでぼやき続けていたトラさんは、今ではご機嫌100%になっている。

この日例会を行っているなかに「ウンチク会」という会があるそうなんだけど、トラさんは、「こりゃウンチク会に入れてもらうかな、語っちゃうよ」とまでのたまっている。

3連荘でも驚くべきことなのに、このあともアタリは出続け、奇跡の7連荘。8連荘を目指した次の1投でも鋭いアタリが出たのだけど、これはハリス切れ。ここで惜しくも連荘記録は終わったが、1時間も経たないうちに7枚も釣り込んだ。その後はちょっとペースは落ちたようだが、最後までにそこそこ拾っていった。

「雑誌とかに書いてある“決まった”っていう状況がどういうものだか分かったよ、これが地合いっていうんだろうなぁ」などとトラさんはご満悦。驚き、あきれつつ眺めていたおいらも勉強させてもらったよ。


まあざっと、というか長かったけど、いや、でも釣りそのものの話しは短かったですな。なんてことはともかくとして、そんな感じでした。

19枚、12.97kg、最大1018g

ペースアップすることはできませんでしたが、一日を通して、大崩れすることもなく、まずまずうまく釣ることができました。池の上位にはまだ遠いけど、おいらにしては上出来です。

タナの考え方が分かったので、次回はもうちょっとうまく釣れるかもしれません。ただ、今日の感じだと、底は型がもひとつでした。680g平均は、椎の木湖では悪いほうでしょう。メーターダナを通したトラさんとめまるさんのほうが型がよかったようです。そこで、次回は、もうちょっと浅い場所で段底、というのを考えています。

セッティングはだいたい煮詰まったような気がします。残すは浮子のサイズくらいでしょうか。今日よりも浅い場所に入るならさみだれシリーズ(宙釣り用)のかなで最小の10番で決まりなんだけど、今日以上の水深の場合は迷うところです。

しかし今リコーサーバンスのページ見てみたら、ボディーの長さって、おいらがこれまで書いていたのと5mm違ってましたね。今日使った11番はボディー7cmじゃなくて7.5cmでした。次回から正しい数値で書くことにします。

トラさんとめまるさんの釣果は、たしか、11キロ代。あとから来たなぐさんはオデコを免れひとあんしん。今日は運がよく、みなさんより多く釣ることができました。めまるさんに教わった2つのヒント(タナ調整と誘い)が効きましたよ。次回は、今日の釣果にくわえて、トラさんに見せてもらった地合いの威力を実現するばかり。それができれば上位入賞も夢じゃない、か?

やっぱり1人で釣りするよりも、いろんな人と一緒に釣りをしたほうが上達できていいですね。1人でやってるよりも楽しいし。というわけで、めまるさん、これからもよろしくお願いします。

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2002/01/14 椎の木湖

2002年1月14日日曜日、成人の日、椎の木湖。快晴。微風。昼ごろ東寄りのそよ風がいっとき吹いたが、じきおさまった。朝の冷え込みは厳しかったが、日中は暖かく、絶好の釣り日和。

川越の釣り名人トラさんと椎の木湖に行ってきた。行き帰りは助手席でぼんやりしたり無駄口を叩いていればいいのでらくちんだ。


5時50分ごろ、椎の木湖に到着。駐車場は半分くらい埋まっていた。6時半ごろ入場。ざっと見渡したところ、5号桟橋の事務所寄りのところがあいていたのでそこを釣り座とする。おいらが入ったのは607番。水深は3.9m。右隣にはトラさんが入った。そこの水深は4.3m。おいらの左隣の水深は2.7m。というわけで、おいらの釣り座は急なかけ上がりの途中に位置する。バス釣りならクランキングに最適な好ポイントだ。ヘラブナがかけ上がりをどのくらい好むのか分からないが、悪い場所ではないだろう。


短めの竿でも底がとれるので、今日は段差の底釣りに挑戦。

12尺、段差の底釣り
バラケ:ヘラスイミー山盛り1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1+水1
食わせ:JP
道糸08
浮子:ボディー8cm
短ス04・10cm、グラン5
長ス03・65cm、グラン2

ハリスの長さをどうするか迷った。おいらの中では60cmが標準なんだけど、もうちょっと長いほうがいいような気もした。しかし70cmだと扱いづらい。そこで、両者の顔をたてて65cmに決定。


7時ごろ、エサ打ち開始。底には最初から魚がいるらしく、3投目くらいでサワリが出る。30分後くらいに早くも1枚目。スパンと鮮やかに落としたのでビックリしてあわせたら釣れた。バラケを食っていた。その後、サワリはとぎれず、分かりやすいアタリもときどき出て、10時ごろまでに6枚釣れた。おととい、6枚釣るのに丸1日を費やしたのに比べると今日は素晴らしくよく釣れる。といっても、せいぜい時間あたり2枚。

さらに同じような状況が続き、昼食の11時半まで3枚を追加。午前の部は合計9枚。このぶんなら、目標の20枚に届くかもしれない。

昼食後も魚はいた。いなくなってるかと思ったが、ちゃんといてくれた。すぐにサワリが出始める。しかし午前中に比べてアタリが出にくい。サワリも弱くなっている。20枚に届かないかもしれない。ここで、目標を変更。10kg釣ることを目標とする。これならなんとかなるかもしれない。

バラケをちょっとずつ柔らかくしてゆく。しばらくすると浮子の動きがいい感じになってきた。しかし上ずったような感じで、なじんで、バラケが落ちたあとの動きがイマイチっぽい。それでもときどき出るアタリを拾って、2時ごろまでに6枚を追加。

最初の目標の20枚がうっすらと見えてきつつあったが、最後の1時間はひとつも釣れなかった。3時、終了。10kgの目標はかろうじてクリアできた。


15枚、11.2kg、最大1109g

メーターダナを一日通してやっていたトラさんは、おいらより1枚少ない14枚。しかし重量はおいらを上回っていた。

おいらにしろトラさんにしろ、今日はよくやったほうなんじゃないでしょうかね。

それにしても竿頭への道のりは長く険しい。

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2002/01/12 椎の木湖

2002年1月12日土曜日、椎の木湖。快晴。午前中は無風。11時ごろから南風。暖かい1日だったが釣果は寒かった。

今日は1人で椎の木湖だ。1人で行くには道中が長い。FM放送を聞きつつ走る。あまりおもしろい番組とは言えんかった。


5時45分、椎の木湖着。駐車場は半分以上あいている。さほど混雑していない。駐車場に車をおいて、荷物を受付の列に置く。椎の木湖では、開場前に到着した釣り人は受付の入り口のところから順に荷物を置いてゆく習慣がある。その荷物の順番に従って、入場順が決まる。気合が入っていていい席を確保したい人は早い時間にやってきて、早い入場順を確保する。5時45分に到着したおいらは30番目くらいの入場となった。といっても、一般客の前に例会の人が入場するので、実際は60番目くらいだろうか。

6時半ごろ入場。あちこちあいているが、渡り桟橋横は埋まっていた。深いところに入って短竿テンテン一本でいくか、3〜4mくらいのところに入ってテンテンと底の両方を視野に入れるか、迷いつつ、3号桟橋を歩いてゆく。入場順が割りと早いので、どのエリアに人が集まるかよく分からない。いっそ遅くに入場して、人がまばらなエリアを選んだほうがいいくらいだ、とも思う。迷いつつ、3号桟橋を歩いてゆく。すると、故障中の計量機を発見。この席に入る人はまずいないだろう。ということで、故障中の横を釣り座と決める。

3号桟橋ゴルフ場向き552番、水深は5.1m。

7時、エサ打ち開始。

9尺、テンテン
バラケ:特S2+新B2+水1.5くらい+スーパーダンゴ2
食わせ:彩
道糸08
短ス04・10cm、グラン5
長ス03・60cm、グラン2

1時間くらいエサ打ちしても、ほとんど浮子が動かない。右隣は故障中なのであいているが、左隣には人がいる。段差の底釣りをしているようだ。すでに数枚釣っている。合わせも頻繁に入れている。スレも多いようだが、底には魚がたくさんいるらしい。

一方のおいらは、さらにエサ打ちを続けてもあまり浮子が動かない。この冬一番の動かなさだ。2回、弱く落としたがいずれもカラツン。かれこれ2時間くらい経っている。こりゃあんまりだ、とここへきてようやく思ったおいらは、浮子をワンランク小さなものに変えてみる。最初はボディー8cmの浮子でやっていたのだけど、これを7cmのものに変える。

しばらく続けていると、サワリが多くなってきた。浮子のサイズ変更はけっこう効果的なのかもしれん。食いアタリが出てもおかしくないような風情に、ようやくなってきた。しかし釣れない。そうそう簡単には落とさない。そこで、下ハリスを10cm長くしてみる。これでさらに動きがよくなった。バラケが落ちたあとにサワリが出る確率が増した。

10時ごろ、ようやく1枚目が釣れた。昨晩は、まあ最低でも30枚は釣りたいもんだ、などと豪語していたが、この時点で目標は3枚になっていた。3枚のうちの1枚がようやく釣れた。次の1枚もほどなく釣れ、浮子の動きがにわかに活気づいてきた。10時から11時半までの1時間半に合計5枚を釣った。この調子でラストまで続いたら、それなりにかっこうがつきそうだ。

ここでトイレ休憩。

そしてエサ打ち再開。するとどうだろう、魚が全部引っ越していた。隣の釣り座の湖底にでも移動したんだろうか。このころ風も吹いてきて、さざなみ立ってサワリはよく分からない。というか、さわってないように見える。また最初から寄せなおしか?

という感じで、せっせとエサを打ち込んでゆく。そして釣れたのが2時ごろ。

ようやく魚が集まってきた。さらに続ける。そしてツンと落とした。シュパっと合わせる。乗った、が、こりゃスレだ、やれやれ。と思ったら、なぜか浮子が見当違いなところに浮いている。浮子ゴムが切れてしまったらしい。魚がくっついたままの竿先で引き寄せようとするが、横風に流されてどんどん左に流れてしまう。ごちゃごちゃやってるうちに魚は外れたが、浮子はどんどん流される。見かねた隣の釣り人が協力してくれる。さらに左に流され、さらに左の釣り人が玉網で掬ってくれた。親切なお2人に感謝して謝罪して、自分の釣り座に戻り、後片付けを始めた。このとき2時半。

6枚、3.63kg、最大720g

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2002/01/05 椎の木湖

2002年1月5日土曜日、椎の木湖。晴れのち曇り、時々みぞれ、のち晴れ。朝はおだやか。10時ごろから強い西風。

川越の釣り名人トラさんと椎の木湖に行ってきた。前回手ごたえをつかんだ短竿のテンテンを仕上げる予定だ。


8尺、テンテン
バラケ:特S2+新B2+水1.5くらい+段差バラケ2
食わせ:JP
道糸08
短ス04・10cm、グラン5
長ス03・60cm、グラン2

7時20分ごろエサ打ち開始。前回同様、5投目くらいから弱いサワリが出て、8時ごろに1枚目。以後、弱いサワリはさほど途切れず出続けるものの、弱いままで強くはならない。アタリらしいアタリはめったに出ない。10時ごろまでに1枚追加したのみ。一向に魚が集まってこないような感じだったので、バラケやすいバラケに変えてみた。

新B2+段差バラケ2+水1

これでいくらか浮子の動きがよくなってきた。浮子が立ってからなじむまではフワフワといい感じに動いてくれる。しかし食いアタリが出ない。そこで、ハリスを10cm伸ばしてみた。すると数投後に1枚釣れた。これでいけるか、と思ったが、そうでもなく、3枚釣ったところで昼食。

ラーメンは作るのに時間がかかる。おまけに、熱くてなかなか食べられない。忙しいときにはあまり向かないかもしれない。が、ずいぶんとおいしいラーメンだった。

さて午後の部。バラケやすいバラケに下ハリス70cmというセッティングで続ける。開始30分くらいで1枚釣れた。しかしその後カラツン2回。ここでハリスを10cm詰め、もとの60cmに戻す。だからといって、簡単には釣れない。1時間くらい経ったところでようやくアタリ。

隣の隣の人も短竿テンテンでやっているのだけど、その人はポツポツ釣っている。それとなく観察してみると、浮子が立ってなじんで戻してその後動かない、という一連の流れはおいらと同じだ。違いは、その人はアタリが出るまでじっと待っているということだ。おいらは、バラケが落ちて動きがなければ割りと早めに次のエサ打ちに移っていたが、その人は、長いときには1分くらい待っていた。するとどういうわけかアタリが出るらしく、合わせを入れている。そして、ときどき釣れている。

おいらも真似をしてみることにした。が、ダメだった。たしかに、待っているとときどきツンと入るのだけど、それはカラツン。もっと続けていれば釣れるアタリも出たのかもしれないが、確信がもてなかったので、アタリが出るまで待つ作戦は諦めた。

といっても、これといった作戦が思いつかず、午後は、なんとなく3枚釣っておしまい。


6枚、3.43kg、最大709g

ヘラブナ釣りは難しいものですね。

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2002/01/02 椎の木湖

2002年1月2日火曜日、椎の木湖。曇り時々晴れ。ほぼ無風。たまに吹いても後ろからだった。

大晦日の釣り納めは散々な結果に終わったが手がかりをつかんだ。さっそくそれを試しに行ってきた。


6時半ごろ到着。入場しつつある例会の人たちの脇を抜けて駐車場に入る。一番奥まで進んでも駐車スペースが見当たらない。土が盛り上げてあって鉄の枠のようなものが置いてある中途半端なスペースが残っているだけだ。なんとかそこに駐車できそうに見えたのでつっこんでみた。が、ちょっと収まりきらない。バックで戻ろうとしたところ、ゴリゴリと不穏な音が聞こえた。かなり暗い気分になったが、とりあえず切り替えして駐車場から抜け出す。路上のスペースに車を止めてバンパーを見てみると、擦れた傷ができていた。

暗い気分が大きくなる。が、とりあえず池の様子をうかがってみる。今日はかなりの人数だ。入場せずに、柵の外から池の様子をうかがっていると、ジャンジャン人が入ってゆき、ゴルフ場向きはほぼ全部埋まった。北西の風が吹くという予報なので、ゴルフ場向きじゃないと辛い。しかしそれ以上の人出なので反対向きの煙突向きも埋まってゆく。全員が入場しきったところで見渡してみると、5号桟橋の奥のほうがあいている。向かい風になると辛いが短竿テンテンならがんばれるだろう、ということで、入場することにする。吉沼にでも行ってみようかと考えはしたものの、わざわざ行くのが面倒だし、それに大晦日の雪辱を晴らすには椎の木湖で釣りをしなければならない。


7時半ごろ釣り開始。今日は短竿テンテンと決めている。8、9、10のどれにするか迷ったが、迷ったので真ん中の9尺にする。

釣り座は5号桟橋(当然煙突向き)の658番。水深は5.3m。左右とも、1席ずつ空いている。1席空けた左の人は段差の底釣りをしているようだ。右の人は、段差じゃないふつうの底釣りをしているっぽい。いずれにせよ、両側ともおいらとは別のタナをやっている。

9尺、テンテン
バラケ:特S2+新B2+水1.3くらい+スーパーダンゴ2
食わせ:JP
道糸08
短ス04・10cm、グラン5
長ス03・60cm、グラン2

今日の目標は、浮子が立たなくなるくらいにまで魚を寄せることだ。釣ろう釣ろうと思うよりも、集めよう集めようと心がけることにした。釣るのは寄せたあとだ。ということで、元気よく第1投。5投目くらいから弱いサワリ。あまり待たずにエサ打ちするようにして続けてゆく。開始後40分くらいで1枚目。以後、サワリは途切れない。食いアタリはあまり多くはないが、カラツンは少ない。お昼ごろまでに16枚釣った。

午後、カラツンが多くなってきた。60cmだったハリスを55cmに詰めてみる。アタリが出なくなった。また60cmに戻す。アタリが戻ってきた。しかしいいペースにはなってこない。が、サワリやアタリは途切れない。浮子が立たないほどにはならないが、魚の気配は常にある。気配が弱くなったときは振り切りで打ち込む。そうするとまた気配が戻ってくる、ような気がする。こんな感じで午後もポツポツ拾ってゆくが、最後の1時間は急に浮子が動かなくなってきた。いいアタリがいっこうに出ない。が、どうやら、アタリが小さくなっていたらしい。それに気づいたときにはもう残り時間はほとんどなかった。午後は6枚を追加したのみ。

22枚、14.74kg、最大1287g


というわけで、今日はふつうに釣れました。最低でもこれくらいは釣りたいものです。釣ろうと思うよりも寄せようと思え作戦はなかなかよかったような気がします。というか、もしかしてそれがヘラブナ釣りの基本なのか?

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