ミーコとルンタはにぎやかな通りを歩いていた。
ミーコ「ここは大きな町だねー」
ルンタ「ネコもいっぱいね」
呼び込みチャッピー「ハーイみなさーん。今日はお城で一大イベントがおこなわれるよー」
ミーコ「あれ、故郷のチャッピーによく似たネコが呼び込みをやってるわ」
呼チャ「やあこれは、かわいらしいお嬢さんがた」
ミーコ「まあ。かわいらしいとは、ミンミンたちのことね!」
呼チャ「いかがです、お城のイベントにきませんか?」
ルンタ「イベントって?」
呼チャ「今日は国じゅうの女性たちをあつめて、とくべつなパーティーがもよおされるんです」
ミーコ「パーティ? おいしいものがでるの?」
呼チャ「参加者ぜんいんに、かにかま入りチーズフォンデュがふるまわれます」
ミーコ「ルンちゃん行こう!」
ルンタ「そうね!」
呼チャ「ハイおふたりさま、ごあんなーい」
ミーコ「うわあ、これがお城? すごいねー」
ルンタ「ルンちゃんもこういうの、絵本でしかみたことないわ!」
呼チャ「それでですね、食事会のあとはみなさんに、ある靴をはいてもらいます」
ミーコ「くつ? ミーコくつなんてはいたことないよ」
ルンタ「わたしもー」
呼チャ「それでもし靴がピッタリだったらですね、さらに大きなサプライズがまちうけています!」
ミーコ「え?」
呼チャ「おっとここだ。では時間まで、このへやでおまちくださーい」
ミーコ「サプライズってなんだろう」
ルンタ「ルンちゃんこれしってるわ。本でよんだもの」
ミーコ「えーなに?」
ルンタ「靴がピッタリだった女の子は、王子さまとけっこんするのよ」
ミーコ「えっほんと!?」
ルンタ「それでかぼちゃの馬車でしんこん旅行に行くのよ」
呼チャ「ハイみなさんお時間でーす。こちらへどうそー」
いよいよお城のパーティが始まる。つづく。