ミーコはカギの技能を習得しようとしたが、早々に挫折した。
とうぞくチャッピー「ミーコさんにはとうぞくのししつはなさそうだね」
ミーコ「あんなこまかいのムリよ!」
とチャ「ぼくにできるのはここまでだよ」
ミーコ「そうだいいこと思いついた! アンタなかまにならない? そしたらあたしが苦労してカギのぎのうをしゅうとくするひつようはないわ!」
とチャ「えー。でもぼくはここでなわばりを守らないと」
ミーコ「そんなのどうでもいいじゃない!」
とチャ「なわばりをちゃんと守ってないと通行料とれないし」
ルンタ「ミーコちゃん。とうぞくさんにはとうぞくのお仕事があるのよ」
ミーコ「うーん。いいアイデアだと思ったんだけどな」
とチャ「ミーコさんにはその
バールがあるじゃないですか。それでなんとかなるかもしれないよ」
ミーコ「え?」
とチャ「ルンさんにきいたけど、魔界のとびらでしたっけ? そのとびらにカギがかかっていて、見張りもいたとして…」
ミーコ「わかったわ! このバールで見張りをおどしつけて、カギをあけさせればいいのね!」
とチャ「いや…」
ミーコ「えっじゃあ、このバールで見張りをなぐってきぜつさせて、しかるのちに、とびらをバールでこじあけるのかしら!」
とチャ「いや、そうじゃなくてね」
ミーコ「どうなのよ」
とチャ「正面から行ってもカギがかかってて、見張りもいて、入れないなら、うらのほうにまわって、入れるところをさがせばいいんです。まどとか、勝手口とか、けっこうカギがかかってなかったりするよ」
ミーコ「なるほど! でもバールはその話のどこにでてくるの?」
とチャ「バールはもしものときのための護身用です。女の子がむやみにふりまわすものじゃないですよ。らんぼうな」
ミーコ「なによ! ミーコがらんぼうものだっていうの!」
とチャ「そうじゃないか!」
ミーコ「ちがうわよ!」
とチャ「そうだろ!」
ミーコ「なによ!」
ルンタ「あーまた。
ふにあー!☆☆
☆」
ミーコ「(フニャ〜)」
とチャ「(フニャ〜)」
とチャ「と、とにかく、カギはなくてもきっとなんとかなるよ」
ミーコ「そうよね!」
ルンタ「そうかもねー」
とチャ「じゃあそ−ゆーことで! この先はぶっそうだからお気をつけて!」
ルンタ「はーい。とうぞくさんもお元気でー!」
ミーコ「バイバーイ!」
ミーコとルンタの旅はつづく。