■ そんなガイドだなんて
あるときとがしさんからメールが来た。それによると、大塚さんが西浦を案内してほしいと言っているらしい。大塚さんというのはプロショップオオツカの店長の大塚さんだ。というか、JBワールドシリーズに出てたりする大塚さん、といったほうがふつうですね。バサーオールスタークラシック(でいいのかな?)を間近に控えたいま、西浦の様子を見てみたいというようなことらしい。
ここのところおいらはさっぱり釣れてないから有意義な案内なんてできるわけはないのだけど、それでも構わんということなので僭越ながらご案内してきました。といってもせいぜい、普段おいらがやってる西浦北岸のブレークの要所要所を順番に回るだけなんですけどね。
■ え、寝坊すか?
9時ちょっと前に大山スロープに到着。まだとがしさんはいないようだ。時間がありそうなのでスロープの写真を撮って過ごす。そしたら電話がかかってきた。どうやらとがしさんはまだ自宅にいるらしい。なのでとりあえず大塚さんと二人で出船することになった。スロープを見渡してみるとバスボートの仕度をしている人が一人いて、よく見るとその人が大塚さんだった。ビデオに出てるのと同じ人だよ、などと軽い感動を味わいつつ挨拶。「どもやのです」というような自己紹介をしたりする。
■ バスボート怖いってば
ほどなく出船。
いくらか波立っている霞ヶ浦を一気に北上する。疾走中、波に叩きつけられて体が飛び跳ねる。風圧で目をあけていられない。ときどき意識的に呼吸しないと苦しくなるくらいの風圧だ。ジェットコースターなんかよりもずっとスリルがある。その分たしかに速いけど、ありゃけっこう怖いっすよ。背骨がバラバラになるんじゃないかと思いましたわ。
■ ほほう、これが魚探がけか
とりあえず田村のブレークをざっと案内する。大塚さんはここぞという場所で丹念に魚探をかけていた。とかやってたらKawanaさんに出会った。話しを聞いてみたらダメだと言っている。釣れない予感がしてきた。が、とりあえず、場所だけは案内しておこう。というわけで、しばし魚探がけ。ブレークラインの変化のピンを見極めるまで何度も船を旋回させていた。ほほう、こうやって丁寧にやるものなのか、おいらはいつもテキトウだからなぁ、などと心の中で感心することしきり。
ほどなくとがしさんから電話。土浦港に到着したらしい。港に行ってとがしさんも合流して3人で釣りを始める。
■ 釣れちゃったよ
石田の奥よりから順に回っていく。
ちなみにおいらが持っていったロッドは1本。それに、シンカー&フックケースとジャンボグラブだけを持っていった。というのは、今日は釣りよりも案内に専念したいのと、自分が釣りをするよりも大塚さんの釣りを見ていたほうが楽しそうだから。おかげで荷物が少なくてらくらく。なのでカメラも持って行った。
ちなみに今日、というのは火曜日、そのときの写真が現像できた。
が、全然撮れてなかったよ。
測光モードを間違えていたかもしれん。
どれもこれも暗くてなんだかよく分からん写真になってた。
この釣行記には写真をふんだんに載せるつもりだったのだけどそのもくろみは霧散した。
で、まあ3人で釣りを始める。石田の奥よりのスペシャルな場所でやっていたら、おいらに釣れちゃったよ。そのときボートはブレークラインの沖側10mくらいのところに位置していた。なのでブレークラインに垂直な角度でルアーを投げることになる。ジャンボグラブ・チャートの1/4オンステキサスをブレークの上に投げる。そこの水深はたぶん1mちょい。そこからズルズルと斜面を転がす。斜面はガチガチで手応えがいい。アタリがあったのはたぶん斜面を下り初めた直後。ゴリッと動かしたところでグングンと魚が頭を振るような手応えになった。
寄せている最中大塚さんに「でかいすか?」と聞かれて、「いや、たいしたことないですよ、たぶん800gくらい」と答える。が、けっこうでかかった。引きはたいしたことなかったんだけど、サイズはあった。最近の魚は真冬の魚のようにあまり泳がないのだろうか。計測したわけじゃないけど、1400gくらいありそうな太ったやつだった。桜川上流で釣れるような、おなかがぷっくりとふくらんだバスだった。もうおいらは今日はこれで十分。
その数分後、同じ場所で大塚さんもジャンボグラブテキサスで1匹釣った。
■ ビデオと同じだよ
そのあと、石田と田村を回って、大岩田のスーパー護岸をやって、最後に崎浜ドックをやっておしまい、なんだけどそれはともかく、ときどき大塚さんはシャッドを投げてて、ツイツイと動かしてました。「サスペンドミノー」というビデオでやってるのと同じ動かし方でしたよ。「やっぱ生で見ると感じでるなぁ」などと感動することしきり。これからおいらはタダ巻きだけじゃなくてツイツイも取り入れること請け合い。次の3キロは大塚茂直伝の、といっても見てただけなんだけど、まあとにかく真似して、そのツイツイで優勝を狙うつもりです、はい。
■ タコヤキおいしかったです
そんな感じで半日の釣りを終えて、大山スロープに戻って、そのあと車で土浦方面に向かって、土浦の手前あたりまできたところで大塚さんにタコヤキをご馳走になりました。細かく刻んだキャベツが乗っかっている珍しい風情のタコヤキでしたが、これがおいしかったです。おまけに妻へのおみやげまで買ってもらっちゃいました。それのみならず、ステイシーも貰っちゃって感激ですよ、もう。
おいらの案内が有意義だったようには思えないのだけど、おいらは随分といい思いをさせてもらったという、そんな一日でした。
2000年11月5日日曜日、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力。
晴れ。朝のマルト前の表水温は15.8度。
一日中ごく弱い西風。おかげで日中は暑いくらい。
金曜日に釣りに行ったばかりで食傷気味ではあったが、
妻は仕事がたてこんでて忙しいらしいので釣りに行ってきた。
おいらが家にいたんじゃ仕事に集中できないだろうから、
夫としての思いやりでもって、釣りに行ってきた。
いや、うそ。
5時半ごろマルト受け付けに到着。おとといは一番乗りだったが今日は2番乗りだった。
1番にしろ2番にしろ、なんだかむちゃくちゃ張り切ってるみたいで気恥ずかしい、
わけでもないが、ちょっとなんだか照れくさい、ような気がしないでもない。
マルトの桟橋に行って仕度を始める。
一番乗りの人が横で準備をしていたが、ほどなく出船していった。
3番手以降の釣り人はやってこない。桟橋一人占めだ。
いつもは、後続の船のために早く桟橋を空けようと思って
急いで最低限の仕度(エレキのセッティング)だけをしてとっとと出船するのだが、
今日は一人なのでアベさんとしゃべりながらのんびりとやる。
5時50分出船。
マルト沖でなんらかの魚がもじっている。
フナとか鯉とかボラとかの気配がおおいに感じられる。
マルト前2〜3mをフットボールジグでざくっとさぐる。バスの気配は感じられない。
6時15分、風車の公園の沖に到着。
杭をちょっとやって、そのあとアシもちょっとやって、大岩田ドック沖に行く。
冬の定番スーパー護岸をざっと見渡してみると、
ウェーダーを履いたオカッパリの人が石積みの上に何人か乗っかっていたりする。
バスボートも1艘石積みをやっている。
入れそうな場所がなさそうなのでエレキでのんびり移動する。
花室川河口からその沖にかけては2艘のバスボートと1艘のマルトボートが浮いていて、
ここも混んでいる。
冬の場所に人気が集まっているらしい。
が、武器学校スロープは空いていた。
ここにも1艘のバスボートがいたが入れないこともない。入ってみる。が、ノーバイト。
花室川河口沖からボートがいなくなっていたので入ってみるが、ここもだめ。
おいらの勝手なイメージとしては「大岩田〜花室川〜武器学校のエリアはシャッド」
と決まっているのだが、今日は持ってきてない。なのでもひとつ気分がでない。
北岸に移動する。
8時10分、田村に到着。根掛かりの激しいブレークを3/8オンスツネでやってみる。
いつもはここはシャッドとかクランクでやってそのあとテキサスでやることが多いのだけど、
今日はツネでやってみる。ワームは5インチ(?)のロボストレートのアユ2。
これでゴリゴリやってたらなんとか1本。8時20分、500g。
その後、田村〜石田のブレークを回る。おもに3/8オンスツネでじんわりとやる。
根掛かりの少ない場所ではフットボールジグもやる。
もう1本、ガード付きのジグがついたロッドも持ってきているが、それはほとんど使わなかった。
釣れたのは石田の岬状の張り出しのところ。
岬状の地形を山になぞらえるなら、その尾根のところで釣れた。
水深は1mくらいだと思う。
そこをズルズルやってたら引ったくるように感じで持っていかれた。
勢いのいいアタリだったが釣れたのは小さかったよ。10時15分、200g。
ブレークがらみでこういうのが釣れるとかえってがっかり。
あとは土浦港を最後にやって、11時半ごろ、いいかげん飽きてきて、おしまい。
どうも最近釣りに行き過ぎで飽き気味かもしれん。
無性に釣りがしたいというほどの釣り欲が湧かない。
そのせいか、集中力が続かない。
クランクなんかを巻いてるだけで釣れるならやってられるけど、
ワームをゆっくり動かすことができない。ついつい雑になる。
もっと簡単に釣れる状況じゃなきゃおいらには釣れないよ。
しばらく釣りはほどほどにしないとね。
ここ数回、ブレークで釣れない。
が、ブレークの季節が終わったってことはないよね。むしろこれからよね。
今釣れないのは水が悪いからよね。いわゆるターンオーバーっすか?
だといいんだけど、どうなんです?
やっぱりブレークで釣れるのが1番楽しいから
年内くらいはブレークで釣れてくれるといいなぁと思って。
mura王さん主催のmura王トーナメントに出てきました。
2000年11月3日金曜日(文化の日)、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力。
曇り。水温はだいたい16度くらい。
北東風がそこそこ朝から吹いていた。北岸なら、釣りにくくはない。
このトーナメントは3キロトーナメントと違って5本リミットだ。
ここのところの霞ヶ浦はさほど釣れない状況だから5本揃えられればかなりの確率で優勝だろう。
なので5本目指してがんばりたいところなんだけど、
先週ノーフィッシュを食らってるので5本も釣れるような気が全然しない。
そこで作戦変更。5本目指すのは最初から諦める。
まともな魚を3本釣れば優勝できないこともない。ブレークで3本を目指す。
6時半トーナメント開始。まずは6馬力以下の船がスタート。
それから5分後、9.9馬力がスタート。
石田のシャローに行ってみる。鳥居の前の杭群をシャッドとテキサスで少々。
そのちょい先の水路のところをテキサスで少々。
そのあとは、田村と石田のブレークをあちこち回る。
ディプシードゥ3・SPを中心にやるがノーバイト。
風が強くなってきたあとはディプシードゥをバイブレーションに変える。
ディプシードゥだとすぐにバックラッシュして面倒なのでバイブレーションに変えてみた。
ほかに、フットボールジグとかテキサスとかでもやってみたけどノーバイト。
ブレークのほかには、そこいらの杭とか沖宿の波除けとか田村のアシなんかもちょっとずつやってみた。
しかしどこでもバイトがない。ジャンボグラブの尻尾をギルに2回かじられたのみ。
西浦北岸をそんな感じでうろうろしてたらなんと、気づいたときにはもう12時だった。
トーナメント終了まであと1時間。
もうこりゃだめだと思ったんだけど、せめて1匹でも釣りたいと思ってライトリグを投げてみた。
今日は久しぶりにスピニングタックルを持ってきたので、
4グラムくらいのシンカーでツネってみた。ワームはボディーシャッド4インチ。
これで石田のブレークのゴリゴリをゆっくりズル引いてたらようやく釣れた。
12時10分、700g。
そのあと土浦港に行って、2m前後のハードボトムをツネドラしてたら2匹目が釣れた。
12時40分、700g。
このころにはかなり集中力が出てきてて、
湖底のわずかな変化も見逃さず、軽いリグをゆっくり動かすことができていた。
しかしもう時間がなくなってたよ。
というわけで、2匹しか釣れませんでした。
1500gくらいでしたっけ。
参加10組中7位でした。
妻からは「なんだぁ下から3番目かぁ」と見下げられてしまいました。
おしまい。