2000年7月9日日曜日、霞ヶ浦、マルトボート、9.9馬力
3キロトーナメントなんですが、
今回で第9回開催です。
ほぼ毎月開催され続けてもうじき1年に達しようとしています。
よく続いてますねぇ。
■ 当日の状況
台風通過の影響で大増水。マルト前の波除け堤防が水没するくらいの増水。だいたい50cmくらい増えていた。増水はともかく、激濁り。特に田村がひどかった。晴れ。一日中風が弱く、暑い。最高気温は30度超。朝のマルト沖の表水温は23.8度。
■ 作戦、というか、方針
濁ってるので魚はタイトに付いていると考えて、タイトに攻める。なんてのは、別に濁ってない場合でも言えることだね。
濁っているので水のマシなエリアを探す。なんてのは、別に濁ってない場合でも言えることだね。
というわけで、いつもどおりやるってことですわ。知ってる場所を回ってみて、なんとか3本揃えられれば優勝も見えてくるでしょう。
■ タックル
持って行ったタックルは4セット。
基本は1/2オンスフットボールジグ。これが使える場所では優先的にこれを使う。特に、さほど根掛かりしないブレークにはもってこい。最近ではサクマジグを使っている。ほんとは白いやつが好きなんだけど無くなっちゃったので今回はウォーターメロンのを使った。白いジグのときはゲイリー4インチダブルテールグラブのパールという色のやつをトレーラーにしていたが、今回はチャートのグラブを付けた。なんとなく、色のバランスがいいような気がしたのでそうしてみた。チャートのダブルテールはもってないのでシングルテールのグラブを付けた。4インチと5インチのがあったけど、なんとなく、5インチの方にした。でかいトレーラーを付けた方が目立っていいような気がしたので、という程度の理由でそうしてみた。ロッドはEGC-605、ラインはフロロ12ポンド。
アシや、根掛かりの激しい杭(港の杭群とか)ではガード付きのラバージグを使う。ケイテックのを使っている。ウォーターメロンの11gのやつにドゥードゥルビーバーのウォーターメロンを付けた。だいたいいつもこの組み合わせ。ロッドはEGC-564、ラインはフロロ12ポンド。
1/2オンスフットボールジグだと根掛かってやってられんブレーク(石田の一部とか)では1/4オンスのテキサスリグを使う。ワームはジャンボグラブのパール。ロッドはEGC-664、ラインはフロロ10ポンド。
もう1本は、汎用のEGC-604+フロロ10ポンド。バズ(3/8oz)、スピナベ(1/2oz)、センコーノーシンカー兼用。
■ 1/2オンスフットボールジグは素晴らしい
余談ですが、1/2オンスフットボールジグの素晴らしさについて力説しちゃおうかなぁ、とか思って。
リアクションの釣りも食わせの釣りもできる。投げて落とすだけで思わずパクリと食い付いちゃうリアクション性能の素晴らしさよ。スィ〜と持ち上げて落としたり、トントンとボトムを小突いたりしても思わずパクリ。かと思うと、ゆっくりズル引いたりしても食ってくる。自分はこれで食わせられたことがないのだけど、杭の根元なんかでシェイクしたりするのもいいらしい。この利点は、季節や活性など魚の状況を選ばないということにつながってくる。
ボトムでも中層でも食わせられる。おいらはほとんどボトムで釣ってるけど、ときどき泳がせて釣れることもある。中層をキープするのは難しいけど、うまい人はうまくキープするだろう。キープしないまでも、魚が底からちょっと浮いてるくらいの状況なら、スィ〜・トンとかスィ・スィ・スィ〜・トンでなんとかやれる。水深も選ばない。6mくらいまでなら底を取れないこともない。ちなみにおいらは1〜3mで使うことが多い。というか、カスミの場合、1〜3mで釣れることが断然多いんじゃないかなぁ。もしかしてこれはおいらだけか?
フッキングはラクラク。たいていの場合、巻き合わせ程度で簡単に乗る。ラインにテンションが張ってればぼんやりしてても勝手に乗っている。その代わり、根掛かりしやすいのは難点ではある。なので、あらゆる場所で使えるとは言えないが、カスミのブレークまわりやフラットハードボトムではかなりいける。
最大の難点は、バレやすいこと。フックとシンカーが一体になってるから、振り子の要領でクルリと外れやすい。なので、少なくともおいらの場合、アミは必須だ。ロッドの先を水に突っ込むなどして魚が水面に出ないようにしながら寄せて、魚体が水面下にうっすら見えたらとっとと掬う。これでこの難点はある程度カバーできる。
ハードルアーよりも一般に安く、いつでもどこでもよく釣れて、おまけにリグるのも簡単で、素晴らしいっすね。
■ 出船
ようやくここから本編ですわ。
台風が接近して大雨・強風になり状況が激変したのは昨日のことだ。なので、どのエリアがいいというような事前情報は無い。あちこち見てまわることにした。
まずは手ぢかなところで土浦港に行ってみる。Kawanaさんもまっさきに港に向かっている。うしろから港に入って眺めてみると、Kawanaさんはどうやら奥よりの杭群でやるようだ。おいらは港の出入り口付近のブレークをやる。フットボールジグを泳がせ気味にして探っていたら、3投目にいきなり釣れた。スィ・スィ・スィ〜と泳がせようとしていたら、最後のスィ〜がグィ〜と重くなっていた。スィ・スィ・グィ〜で早くも1本目。まだ6時5分。730g。簡単に釣れたんで、今日は意外と爆釣かもなぁと思い、マーカーを付けてライブウェルに入れた。水を足し、釣りを続ける。
最初杭群を探っていたKawanaさんはさらに奥の方に進んでいった。得たりとばかり、代わりにおいらが杭群をやる。Kawanaさんはクランクだかシャッドだか、なんだかそんな感じのものでザクっと探っただけだったようなので、おいらはテキサスでじっくりやってみる。でもノーバイト。
■ 石田
あわよくば境川に入ってやろうかと思っていたが先行者がいたのでパス。先行者だけならともかく、テラスが水没してるのにオカッパリの人までいてガックリ。テラスから2mくらい高い位置からスピニングタックルで釣りをしていた。どうやって取り込む気なんだろう。
境川の河口から広がるアシ原にもボートが入っていたのでここもパス。
石田のブレークの要所を数箇所回ってみる。ノーバイト。
■ 田村
田村にも行ってみたが、最悪の濁りになってた。桜川から一直線に濁流がやってきてる感じで、明らかな泥水。ゴミもいっぱい流れてきてた。一投もせずに移動。
■ 南岸
南岸の様子を見に行ってみる気になった。普段ならウェーダーを履いた釣り人がひしめいている大岩田スーパー護岸も、今日は水位が高いために人がいないだろうと思って、そこに一縷の望みをたくしてみた。
案の定、スーパー護岸にウェーダーの人はいない。ボートはいくつかいたが、やる場所が無いこともない。スーパー護岸を構成する石積みは見えないが、杭群は水面下にうっすら見えている。それをたよりに撃ってみる。でもあまり気乗りしないのでちょっとやっておしまい。
花室川河口から沖に出たところの杭群でやってみる。やってたら、漁船のおじさんに叱られた。そこはアミが入ってるからダメだって言われた。どうもすみませんと謝って退散。
■ 崎浜
再び北岸に戻る。沖宿のあたりに戻ってみると、高橋さんがブレークでキャロっている。そんなところにブレークあるんだぁ、へぇ、でも釣れるのかなぁ、とか思いつつ、おいらはアシを撃つ。ダメ。高橋さんに様子を聞いてみると、ダメだそうだ。でもそのあたりの地形の素晴らしさを熱く語ってくれた。高橋さんはマーカーを2つ打ってブレークラインを把握できるようにしていたのだが、その2つのマーカーが50mくらい離れていたのが印象的だ。そのあたりには他の釣り人がいなかったので広大なエリアを自分の釣り場としていたようだ。さすが、豪気。
高橋さんはほっといて、おいらは崎浜に向かう。ドックのテトラと鯉イケスの杭とアシをやるがなんもない。
そのころちょっと南風が吹き始めた。この風がさらに強くなってきたら帰るのがたいへんだというのと、風が吹いてきたので石田のブレークで釣れるかも、という2つの理由で戻ることにする。
■ 石田
ブレークをやるが気配がない。なんの気なしに杭も撃つ。ブレークの落ち際に比較的近い場所にポツンと1本だけ立っている鉄製の杭がある。以前mura王さんがこの杭でアタリを得ていた。それを思い出したので、わざわざ10mほど移動してその杭を撃ってみた。ジャンボグラブのテキサスを杭の向こう側1mくらいのところに落とす。着底を待っているあいだにボートが動いて、ラインが杭に擦れるような具合になった。ラインが「く」の字状に曲がっているが気にせずズル引くと、ちょうど杭の根元あたりにワームが来たかなぁというころにクククとした感触が伝わってきた。いつものようにスィープ気味に大きく合わせを入れて引き寄せる。ボートのすぐ近くまで寄せてきたときバスの顔が水面の上に出た。ヘラとか鯉ならここで空気を吸って抵抗を弱めるところだが、バスはそんなこと気にせずに抵抗しようと体を振るわせる。そのままジャンプされたらかなわんので水面を引きずるように無理矢理ネットに誘導して2匹目。10時10分、800g。入れ換えできるような気がしなかったし、最初に釣った1匹よりも軽かったので、マーカーを付けずにライブウェルに入れる。
念のため同じ杭に3投したがダメ。再びブレークをしばらくやるがこれもダメ。
■ 港、石田、マルト前
土浦港をふたたびやってみる。そのあとまた石田に行ってみる。今日は最後まで石田でやろうと思って行ってみたのだけど、なんにもないので気が変わって、最後にちょっとだけマルト前をやることにする。残り時間は20分。
マルト前にはトラさんがいる。どう?と聞くとダメという。どう?と聞かれて2つと応える。トラさんの近くでブレークをやってみる。一面に広がるマルト前ブレークの中でも特に実績の高い一画があって、うまい具合にそこにボートが入ってない。どうせダメだろうと思いつつも、ちょっと期待しつつ、フットボールジグを投げてみると、2投目か3投目くらいに釣れた。おいらの釣りを間近に見ていたトラさんによると、おいらはジグを泳がせているような感じだったらしいのだけど、釣れたときのおいらの感触はズル引きだ。
ゴリゴリとズル引いていたらククっとバイトっぽい感触がした。でもあまり自信がなかったのでゆっくりロッドをあおって聞いてみた。そしたら感触がなんもない。一瞬なんのことだか分からなかったが、もしかしてバスがこっちに向かってきてるのかも、と気がついて、慌てて巻いてみると重くなっている。重さを感じたところで一応合わせを入れて、引き寄せて、掬って、3本目。11時45分、850g。
バネ秤によると730+800+850=2380gだけど検量の結果は2490g。バネ秤の調子がおかしくなっているのだろうか。んなこたいいが、このウェイトで優勝でした。おまけに昇級。終了間際の1匹がききましたわ。その他の結果について結果のページを見てください。
マルトのおやじさんが言うにはこの日は真冬以上の厳しい状況だったらしいのですが、なんとか3本釣れてラッキーでした。諦めずにがんばるっていうのがだいじですね。釣り以外の局面でもこういうしぶとさを発揮したいものですよ。
そんなことより、釣行記が長いって。
というのはあれだ、優勝して気分がいいからだ。
2000年7月1日土曜日、神流湖、山水ボート、ローボート+エレキ
mura王さんと一緒に神流湖に行ってきた。
3時ごろ迎えにきてもらって荷物を積み込んで出発。5時前には到着。ボート屋のおじさんはまだ来てなかったが勝手にセッティングを始める。セッティングをしていたらおじさんがやってきたのでボート代2000円と遊漁料500円を払う。5時半ごろ、釣りを始める。
曇りのち晴れ。朝のうちは風が吹いていて涼しかったがしばらくして風は無くなり暑くなる。水温はだいたい23度くらい。
上流の方に流していって、橋のあるあたりまで行って戻ってきた。11時半ごろにはバッテリーがへばってきたのでおしまい。この間バイトのひとつもない。ダムサイトのブイのあたりで水面下20cmくらいのところをぼんやり泳いでいるバスを見かけたが、ワームを投げたら逃げて行った。バスに関係がある出来事はこの一事のみ。
神流湖は釣れないよ。ヘラ釣りに行ったほうがいいと思いますわ。