3キロトーナメントというのはですね、
一応おいらが主催しているミニトーナメントですわ。
掲示板での話しの成り行きでやることになりました。
今回が第3回目の開催です。
1999年12月5日日曜日、第3回 3キロトーナメントが開催された。っつーか、開催した。それに参加してきた。主催者だから参加するのがあたりまえなんだけど。いや、そうでもないのか。とにかく、主催して、参加した。ただし今回も、前回同様ヘラ師として、参加した。参加者はおいらを含めて総勢6名。優勝賞金は9,000円。
場所は霞ケ浦。土浦のマルトボートを拠点として開催。マルトボートからは参加賞として参加人数分のマルトオリジナルワームを提供してもらった。
まずは当日の状況。
朝の水温は10度、昼間でも日差しが弱かったのでそんなに水温は上がらなかったようです。風はこの季節にしては珍しいくらいの無風。寒々しいくもり空でしたが、釣りはしやすかったかな?
atom氏 談
競技開始の1時間30分前の午前5時30分、マルトボート受け付けに到着。この季節は閑散としてるだろうとタカをくくってボートの予約もせずにいきなりやってきたのだが、到着してみたらびっくり。駐車する場所がない。しかたなく、ちょっと離れたところに駐車して受け付けに向かう。受け付けにも人がいっぱい。なんでも、大学生のトーナメントがあるらしい。80人ほどが参加する大きな大会で、受け付け前の道路も受け付けの建物もボート桟橋もマルト前2mフラットも学生だらけ。じんましんが出そうになったのを必死にこらえ、とりあえず受け付けをする。
いつものように帳面に住所と名前と電話番号を書き込む。もしかして、もうボートは無いかとあやぶまれたが、どういうわけか、自動的に予約が入っていた。予約用のメモに、「矢野 6馬力」と書いてあった。Kawanaさんあたりから情報を得て気をきかせてくれたと思われる。ここだけのはなし、実は9.9馬力船を借りようかとも思っていたのだけど、せっかくだから6馬力船を借りることにした。で、次は、ボートのセッティング。
いつものように手際よくボートのセッティングを終え、いざ出発と勢いこんだが、エレキのペダルがプラプラになってる。ワイヤーが外れたらしく、エレキの方向を制御できない。桟橋で忙しそうに働いているお兄ちゃんにプラスのドライバーを借りて、薄明かりの中、次々と出船してゆく世間知らずな学生バサーたちを尻目に、船の上で修理する。ペダルがプラプラになる故障は以前にもあったので直し方は分かっている。20分ほどで修理完了。ちゃんと操船できるようになった。なったのだが、ペダルの踏み加減とエレキの進行方向がいつもと違う。かかとを一杯に踏み込んだあたりが前進になっている。むちゃくちゃ操船しにくい。が、もう方向を調整する時間はない。やってるうちに慣れるだろう楽観し、そのままで1日過ごす。1日を過ごしてみて思うには、まぁたしかに慣れるには慣れたのだが、やはり操船しづらかった。エレキの手入れはちゃんとやろう(教訓)。
朝からばたついたがなんとか競技開始の7時に間に合った。おいら以外の参加者はマルト沖に停泊し、のんびりと開始を待っていた。お待たせしました。ようやく競技開始です。
バス釣りをするのは前回のこのトーナメントのとき以来でほぼ1ヶ月ぶりだ。なので霞ヶ浦の状況は分からない。しかし前日か前々日かに釣りをした高橋さんの情報によると西浦北岸で2つ釣れたらしい。北岸で釣れないわけじゃなさそうなので、いつものように北岸のポイントを回ることにした。
7時、競技開始。マルト前ブレークの様子をみる。学生たちのトーナメントはまだ始まっていない。今のうちに様子を見ておこう。3mから6mに落ちるブレークに重いツネを投げてズル引く。相変わらずのゴリゴリ感だ。釣れてもおかしくないのだが、釣れない。20分ほどで移動。
石田のブレーク。1mから3mに落ちる。落ちたところに岩盤みたいなものが沈んでいる。以前はここでけっこう釣れた。サスペンドミノー、重いツネ、軽いツネでやってみる。ノーバイト。水鳥はたくさんいるが、バスはいない。いや、いるのかもしれないが、いないような気にさせられる。
土浦港の様子も見てみることにした。土浦港入り口付近の岩盤みたいな部分をやろうとエレキを降ろし進んでゆくと、前方にJUNさんがいる。
やの:どうですかぁ〜?
JUNさん:1本とれましたよぉ〜。なぐさんも1本釣ってますよぉ〜。
ほほう、釣ってるのか。ちょっと焦る。でも他人の釣果など関係ないのだ。釣りは他の釣り人との闘いではない、魚との闘いなのだ。と、ヘラブナ釣りの名手、小山圭造氏は言ったという。そんなわけで、おいらはおいらの釣りをする。が、ノーバイト。でもがんばってやっている。すると30mくらい先で釣りをしていたなぐさんが「やのさ〜ん、2本目ぇ〜」と魚を見せつつ言っている。
遠目に見てさほど大きいバスではなかったが、おおいに焦る。いや、でも、他の釣り人との闘いではないのだ。しばらくさらにがんばる。が、依然ノーバイト。このまま「やのさ〜ん、3本目ぇ〜」とか言われたらかなわんので移動する。
本命の田村に向かう。田村着は8時20分。ここもマルト前と似たような感じで、だいたい1mから6mに落ちている。落ち際に杭が立っていたりする。夏はここでよく釣れた。しかし秋になってから釣れてない。でも今日は釣れるかもよ、などと、根拠の無い期待に胸を膨らませあちこちやってみる。が、全然ダメ。ギルバイトのひとつもない。
やっぱりバス釣りって面白くないや。辛いだけだよ。
なかば捨て鉢な気分で南岸に移動する。
9時、備前川河口から大岩田にかけてのアシをやる。夏場、このアシ原にはウェーダーの釣り人がわんさかいたのだが、さすがに水温10度のこの時期にはまったくいない。アシ際打ち放題の大盤振る舞いだ。などと、ちょっと気分が色めき立つ。柳栄次を思い浮かべながらラバジを落としつつ進んでゆく。いつもと違うペダルの踏み加減のおかげて、何度もあらぬ方向に向く。ときにはアシに突っ込んでしまう。
そんなわけで、アシ際でピッチングと操船の練習をしてみました。おしまい。
アシ原を抜けると大岩田のドックが見える。そのすぐ横のあたりからスーパー護岸エリアが始まる。石積み堤防と規則正しく並ぶ杭群とが交互に織り成すファンタジー。
大岩田は冬の定番ポイントだ。なので冬の定番ルアー、サスペンドミノーを投げてみる。EVC-603に結んであったマジェンダ90の茶色っぽいやつを投げる。まずは石積みと杭郡の境目あたりから始める。3投目のこと。杭の向こう側5mくらいのところに投げてクルクルとリール巻いてくる。面倒なので、止めたりジャークしたりトゥイッチしたりはしない。ただ巻いてくるだけ。杭の横を通るころにはボトムをコツコツと小突きながら泳いでくる。プルプルコツコツと引いてたらグングンという手応えに変わった。考える前にスィープフッキングをやっていた。すぐにボートの近くまで寄ってきたのですかさず網で掬い上げる。けっこうでかい。計ってみたら42cm、1100g。このとき9時40分。
こいつを3本揃えたら優勝だ。バス釣りもけっこう楽しいや。スーパー護岸エリアはこの先にまだまだ続いている。きっちり流せばあと1本や2本は出るでしょう。そしたらあなた、優勝ですよ。などと俄然色めき立ち、マジェンダ90SPを投げ続ける。3回、バイトっぽいかすかな手応えを感じたがフックアップせず。以上。
スーパー護岸エリアをひととおり流してみたがダメだった。おかしいなぁ、予定と違うよ。でも大丈夫。まだ時間はある。小さくてもあと2本釣れればチャンスあり。
気を取り直して武器学校前スロープ、武器学校のドックの石積み、花室側河口付近の垂直護岸でやってみる。ここもだめ。
もう一度、スーパー護岸を流す。マジェンダ90SPに加え、ボディーシャッド・ツネもところどころに落としてみる。
ノーバイト。もうあまり時間がない。競技終了は14時だ。ほんとは13時終了の予定だったんだけど、学生たちの終了時刻も13時だったので1時間ずらすことにして14時。
12時30分、マルト前に戻ってきた。オダに入る。Kawanaさんがいる。マーカーを打ってやり始める。Kawanaさんの目の前で釣りをすると釣れることが多いのでちょっと期待する。しばらくやってたらatomさんのアルミボートもやってきた。3艘がオダ周辺でツネっている。誰も釣らない。ギルバイトすらないのでとっとと移動する。
もう一度土浦港でやる。ダメ。時間切れ。
というわけで、キロフィッシュとはいえたった1匹でおしまい。こりゃダメだ。500g3本に勝てないのだから優勝はない。と思ったが、検量を始めてみるとみんな釣ってないのよ。3本揃えた人はいない。2本釣ったのは唯一なぐさんだけ。でも2本とも小さい。っつーわけで、1本1100gでまさかの優勝とあいなりました。その他順位については成績表を参照してください。
3回目にして優勝できて嬉しいです。これもひとえに厳しかった霞ヶ浦のおかげです。まぐれの1本で優勝できちゃいました。優勝賞金の9,000円でヘラ竿を買おうかと思います。どうもありがとうございました。
しかし今回だれも昇級しなかったですね。3匹揃えた人もいなかったし、相当厳しい状況だったってことでいいですか? 相当へたな人達のトーナメントっていうことの方がいいですか? どっちも、ですかね?ちなみに学生たちのトーナメントでは参加者80人中魚を持ってきたのは16人だったそうです。優勝ウェイトも1100gより小さかったと思ったんだけど、どうでしたっけ。80人中16人だからやっぱり厳しかったんじゃないのかな。いやまて、学生たちがむちゃくちゃヘボかったのか? 同じ日に開催されたWBSの優勝ウェイトは7本で8キロ超だというから、やっぱり我々も学生たちも下手ってことですね。WBSと比べることが間違いですね。
まぁなんにせよ、優勝できたのでぼくはごきげんです。
次回は年末あたりどうかなぁと、うすぼんやりと考えています。