猫歴 Phase 1 猫歴 Phase 2 猫庭 クルミのはなし top
2018年10月9日、庭に茶白の子猫がやってきた。猫庭の中でくつろいでいたうちの猫たちに引き寄せられたんじゃなかろうか。うちの猫たちに向かって何かをアピールしている。
フェンスの中にいる猫たちが気になるようだ。
猫庭の中のコムギとノンノは興味しんしん。ココはふしゃ~と怒っている。チャッピー隊長はゆるやかな警戒モード。怒るほどではないけれど、監視を怠らない。ルナは子猫をじっと見つめるだけでリアクションなし。何を考えているのかわからない。
身寄りのない野良猫だろうということで、捕獲を試みる。小型犬にも対応できる大きめのキャリーケージを猫庭の脇に置く。その中にカリカリと水を設置。人間に怯えて遠ざかっていた子猫は人間の姿が見えなくなるとまた戻ってきて、ケージの中の餌に気づいた。ケージに入り込んで食べ始める。そのすきに、長い棒でそっと扉を閉じ、捕獲成功。
ほどなく子猫は中に入り、捕獲成功。
荷物置き場として使っている部屋に隔離する。砂のトイレを設置したらそこに大をした。なんとか形を保つものの砂がべったりとくっつくような、いくぶん緩めの便。カリカリをふつうに食べる。野良にしてはまずまずの毛づや。ただし痩せぎみ。小柄。見た感じ、生後3、4ヵ月くらいかなぁと思う。口の周りが黒っぽく汚れている。目やに少々。きれいにしてやりたいが、人間が怖いらしく、触らせてもらえない。メス。
名前がないと不便なので、とりあえずクルミと名付ける。
初日は奥に引っ込んでいたが、早くも姿を見せるようになってきた。
子猫を隔離した部屋は、木の柵で隔てられている。その柵越しに様子がうかがえる。コムギは子猫に興味しんしん。ココやノンノもたまに様子を見ている。ルナはほぼ無関心。チャッピーは子猫に脅威を感じているのか、いくぶんパニくってるっぽい。ふだん仲よくしている先住猫たちにフシャーっと言いながらパンチしている。混乱している模様。
柵越しにちょっかいを出している。
2018年10月17日、クルミを健康診断に連れていった。車の中ではおとなしく、じっとしていた。いい子だ。
診察結果は以下のとおり。
とりあえず虫対策。駆虫薬「ブロードライン」を塗布してもらった。
続いて、三種混合ワクチンを接種。接種当日もその翌日も発熱したような気配はなく、ふつうに元気そうにしていた。ひと月ほどしたら、2回目の接種をしてもらう予定。
2018年10月28日、さやま猫の会さんの譲渡会にクルミを連れていった。クルミはうちの先住猫たちと仲よくやっていけそうだけど、6匹も飼うのはやりすぎなので、里親さんを探すことに。
残念ながらこの日、クルミにはお声がかかりませんでした。また来週、がんばろうね。
2018年11月18日、クルミちゃん、3回目の譲渡会に参加。ここでお声がかかりました。これからトライアルが始まります。
それに先だって、2018年11月20日、三種混合ワクチンの2回目の接種を済ませました。ちなみに、このときの体重は2.4キロ。1ヵ月ちょっとで700グラム増。順調に育っているようです。
2018年11月23日、いよいよトライアル開始。トライアルというのは、正式譲渡の前に行う試し飼い。長く一緒に暮らせそうか否かを、実際に一緒に暮らしてみて試すための期間。午前中、動物病院で血液検査を行い(エイズ、白血病ともに陰性)、午後、さやま猫の会Sさんとともに里親候補さんのお宅へ。
しかしトライアル開始から11日目の2018年12月4日、残念ながらクルミちゃんは帰ってきてしまいました。先方の先住猫さんの具合が悪くなってしまったので泣く泣く断念されたとのこと。うむむ、こればかりはしかたありません。
帰ってきたクルミちゃんはしばらく狭い場所に隠れていましたが、うちのことも、うちにいる猫たちのことも覚えていたようで、晩にはまずまず普通に活動。うちの猫たちもおおむね覚えていたようで、多少の緊張感をともないつつも受け入れているように見えます。
ノンノとくつろぐ。
2018年12月23日、クルミちゃん、5回目(かな?)の譲渡会に参加。ここで再びお声がかかりました。そのご夫婦が以前に飼っていたのが茶白猫で、しかも名前は「クルミ」だったそうです。なんという偶然! 運命を感じずにはいられません。
人なつっこさを発揮するようになってきた。
即日、トライアル開始。そして1週間。里親さんが正式に決まりました。新しい名前と新しい生活環境に馴染みつつあるようです。動画を見せていただきました。里親さんに撫でられてうっとりスリスリ。存分に愛嬌をふりまいてます。末永く愛されるに違いない!
2018/12/30 Nyangle