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野鳥撮影への道

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1999年暮れ

実家から牡蠣が送られてきた。名古屋近郊に住む両親は毎年この時期になると伊勢の馴染みの牡蠣養殖漁家へ行き大量の牡蠣を格安で仕入れる。その牡蠣の一部がクール宅急便で送られてきた。縦横40cm×50cm、高さ20cmの発泡スチロールケースに30個ほどの特大の牡蠣が入っていた。

この発泡スチロールケースが野鳥写真への発端だ。

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2000年2月

ぎっしり詰まっていた牡蠣が年末に食べ尽くされたあと、発泡スチロールケースはしばらくの間無造作にベランダに置かれていた。しかしあるときはこのケースの中に野菜屑を入れることを思い付いた。野菜屑を入れておけばそのうちいい具合に肥料のようなものに変わるのではないかと考えたらしい。

それからしばらくこのケースは野菜屑入れになっていたが、肥料になる兆しはいっこうに現れない。野菜屑だけではだめなんだろうということで、妻はケースの中に土も入れた。それからは、土と野菜屑が入っている。

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2000年3月

野菜屑を入れるようになってからしばらくして、我々夫婦は奇妙な音に気が付いた。発泡スチロールケースが置かれたベランダに面した部屋で魚たちに餌をやっていると、コツコツとケースを叩くような音が聞こえてくる。レースのカーテン越しにベランダを覗いて見ると、そこにはちょっとかわいい鳥がいた

それから数日、ベランダに訪れる鳥たちを観察していると、いろいろなことが分かってきた。訪れる鳥は2羽だ。あるいは、2羽単位で訪れる。1羽が野菜屑の入ったケースに乗っかっているとき、もう1羽は数メートル離れた電線にいる。彼らはリンゴの皮が好きなようだ。リンゴの皮の切れ端を咥えているのが目撃された。リンゴの皮を咥えて持っていっているようだが、奪うだけではないらしい。リンゴの皮を持っていく代わりに木の実をベランダに落としていく。ピューイーと大きな声で鳴く。

この鳥に興味を持った我々夫婦はWeb上の野鳥図鑑で調べてみた。この鳥は、ヒヨドリだ。野鳥関連のホームページを漁ってみたところによると、ごくごくありふれた鳥のようだ。しかしヒヨドリのことをまったく知らなかった我々は、この鳥がとても気に入った。この鳥がベランダにやってくることはとても楽しく感じられる。

このヒヨドリへの興味は自然と他の鳥への関心へとつながった。それと同時に、野鳥の姿を写真におさめることを思い付いた。

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2000年3月25日

と一緒にカメラを持って散歩した。おいらは標準レンズの付いたカメラを持ち、妻は最大210mmのズームレンズの付いたカメラを持っていた。それらのカメラで鳥の写真を撮ってみた。

鳥を撮ってみて思うには、多くの鳥は敏感だ。静かに近寄ってもある程度の距離まで近づくと飛び去ってしまう。標準レンズじゃとらえられない。210mmの望遠レンズでもまだ遠い。もっと大きな望遠レンズが必要だ

というわけで、望遠レンズが欲しい気分だ。今日買った『野鳥観察図鑑』(杉坂学 監修、成美堂出版)によると、やはり最低でも300mmのレンズは必要なのだそうだ。できれば500mmくらいのがいいそうだ。なので来週300〜500mmくらいのレンズを中古カメラショップで探してみる。いいのが見つかるといいんだけどなぁ。

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2000年3月27日

野鳥の写真撮影を趣味とする人々のホームページをあれこれ見て回り、レンズについて調査する。奇麗な写真は概ね500mm以上のレンズで撮られている。300mmとかだとやはり小さくしか写らないようだ。500mmのレンズが必要だということが明確になってきた。

レンズメーカーのホームページでレンズを探す。ケンコータムロンシグマコシナ各社のカタログを調べる。

会社からの帰り道、新宿西口の中古カメラ屋に行ってみた。最大400mm/F5.6のズームレンズが36,000円、最大500mm/F5.6のズームレンズが52,000円。500mmのを買っちゃおうかとも思ったが、今日のところは思いとどまった。おととい210mmのレンズで撮った写真が明日でき上がるから、まずはその写真を見てからさらに考えることにした。

しかしほんとにそんな望遠レンズを買っていいんだろうか。3万円とか5万円とかって、衝動的に買い物できる値段じゃない。釣り竿とかリールなら頻繁に使うであろう確信が持てるからまだいいけど、写真をどれだけ撮るかとなると未来の自分に大きな信用はおけない。何度か撮ったところで飽きるかもしれない。

もともと写真を撮るのが趣味でその延長線上に望遠レンズがあるのならともかく、写真を撮るという趣味を思い付いたのは昨日今日のことだ。もともと野鳥が好きでよく観察していたとかいうならともかく、野鳥に対する興味もここ数日のほんの思い付きだ。野鳥の写真を望遠レンズで撮るという趣味を思いついてすぐに5万円の買い物をしていいのだろうか。別にいけないわけじゃないけど、5万円が無駄になったとしたらいろいろ言われるんだろうなぁとか思うとちょっと気が重い。へたすると「趣味を思い付いてあれこれ道具を買うがすぐに飽きちゃう夫を持った妻のホームページ」とかできちゃうもんなぁ。

でも今のところは野鳥の写真を撮り集めたい気分でいっぱいだ。

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2000年3月28日

25日に撮影した写真の現像が終わった。210mmのレンズでは、鳥は米粒くらいにしか写らないことが判明。『野鳥観察図鑑』にも書いてあるとおり、やはり500mm程度のレンズが必要だ。500mmのレンズを買う決意を固め、前日の調査によって候補にあがっていた数種のレンズの中から1つを選択した。シグマの「APO 170-500mmF5-6.3 ASPHERICAL RF」というレンズを第一候補とする。メーカーの希望小売価格は85,000円。高い。

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2000年3月29日

カメラ

昨日の段階で第一候補となったAPO 170-500mmF5-6.3 ASPHERICAL RFを使って撮られた写真が載っているホームページを検索する。「APO」「望遠」「野鳥」とかのキーワードで検索したところ、カメラ本体はうちにあるのと違うもののこのレンズで奇麗に撮れてる写真を見つけた。このレンズで奇麗に撮れるということが分かったので、このレンズを買う決意を固めた

決意を固めたので、次はどこで買うかが問題だ。とりあえず、会社からの帰りに池袋のビックカメラに寄ってみた。このレンズはちゃんと売られていた。オンラインショッピングの売値からの類推で59,800円とかじゃないかと思っていたのだが、ビックカメラでは51,500円で売られていた。予想していたのよりもかなり安い。あちこちの店をまわるのも面倒だ。いっそのこと、買ってしまえ。というわけで、レンズを購入


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2000年3月30日

あちこちのホームページによると、500mmとかの望遠レンズを使う場合、カメラを手で持って写すわけにはいなかいのだそうだ。手で持って写そうものなら人体の揺れによってかならずブレてしまうという。三脚を使うのは絶対条件だ。しかも、安く売ってる華奢なものでは使い物にならない。それなりに高価で頑丈で重たいものが必要だ。

会社からの帰りに新宿西口のマップカメラという店に寄ってみたら、どこかのホームページの機材紹介のコーナーに載っていた三脚が売られていた。見た感じ、丈夫そうだ。即決し、買った。スリックという会社のプロフェッショナルIIという三脚だ。標準価格は¥62,000だが、中古だったので27,800円

昨日と今日で、レンズ+三脚=約8万円の買い物をした。小鳥撮影をしない人にはとんでもない浪費に見えるかもしれないが、これはフットコンセットを買うようなものだ。ボートでバスを釣るならフットコンセットを買わなきゃ話にならん。すべては、フットコンセットから始まる。これと同じことだ。つまり、この買い物は、小鳥撮影を志した以上絶対に避けられない買い物なのだ。

とかなんとか、買い物を正当化しようとしなくても平気なんだった。カメラ用品についてはは寛大だからね。この点からしても、小鳥撮影は素晴らしいなぁ。でも調子に乗って買い物してるとカメラ用品でひと財産できちゃうから、ほどほどにするよう、自分を戒めるべし。

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2000年3月31日

釣りから帰ってきたあとで、と買い物に行った。小鳥撮影用の迷彩服を買うつもりだったんだけどいいのがなかった。でも迷彩じゃない普通の春用の上着を買った。

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2000年4月9日

コガモ

9時ごろ、500mmの望遠レンズが付いたカメラが付いた三脚をかついで近所の公園に、とともに行った。林に隣接したこの公園の桜は満開だ。桜の下では朝から宴会が開催されていた。鳥を撮影するにはにぎやかなので、ここでは写真を撮らずに、100mほどのところにある水辺の公園に移動した。そこではコガモとハクセキレイを撮った。

午後からは、カメラ一式を車に積んでびん沼に行ってみたが、鳥が撮れそうな場所が見当たらなかったのでとっとと帰ってきた。


ヒヨドリ

帰ってきてからすぐに、林に隣接した公園に再び行った。朝の宴会はもう終わっていた。てきとうに場所を選んでカメラを設置し野鳥が来るのを待っていた。ヒヨドリを数枚撮っただけで終わった。

何枚か撮ってはみたものの、どの写真も鳥が小さい。もっと鳥に近づかないとダメだ。迷彩服が必要だろうか。あるいは、林に溶け込むような迷彩地のテントとかが必要だろうか。テントの中で息を殺して鳥が接近するのを一日中ひたすら待つくらいの忍耐も必要なのかもしれん。


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2000年4月11日

会社休みたい。でも有休が残り少ない。でも休みたい。休んで秋ケ瀬に行って鳥の写真を撮りたい。鳥だけに、撮りたい。はぁ、申し訳ない。「埼玉 野鳥 撮影」とかのキーワードで調べてみたらなんでも秋ケ瀬がいいらしいのよ。休日は人が多そうだから平日に行ってみたい。

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2000年4月13日

明日会社休むことにした。ここ数日あまりに陽気がいいので会社に行ってる場合じゃないということに気付いて、それで急遽休むことにした。あしたは鳥の写真を撮りに行くつもりだ。鳥だけに撮りに・・・もういいですね、ごめんなさい。夜明けごろに家を出るつもりだ。早起きは釣りで慣れてるから平気だ。スズメでもヒヨドリでもなんでもいいからそれらしい写真が撮れるといいんだけどなぁ。

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2000年4月14日

キジバト

会社を休んで写真を撮りに行った。朝、と一緒に近所の林に行った。2時間半ばかりがんばって、ヒヨドリとスズメとムクドリとキジバトの写真を撮ってはみたものの、うまく撮れたのはなかった。写真のキジバトはマシな方だが総じて空に向かって写すと肝心の鳥が暗くなっちゃってだめだ。できるだけ低い位置に鳥がとまってくれるのを待つべきだ

午後は一人で出かけた。まずは秋が瀬公園に行ってみた。平日なのにそこそこ人がいる。いろんな種類の鳥がいるようだが人が多くて落ち付かないので撮らなかった。そのあとびん沼を見に行ったが撮影にいい場所は見つからなかった。


ムクドリ

次に、貝塚公園に行ってみた。林の中に小さな池があったので、そこにカメラを構えて鳥が来るのを待っていた。2時間ほど待ってはみたが撮れたのはスズメとムクドリのみ。明るく撮れてはいたがまだ鳥との距離が遠い。この写真を見るとまずまず大きく写っているようにも見えるが、トリミングしているからそう見えるだけで、写真全体を見るとまだまだ小さい。鳥がもっと近寄ってくれるような工夫が必要だ。やはり迷彩柄のテントの中にでも入って待つべきなのかもしれない。


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2000年4月15日

北浦で釣りをしてきた。湖岸を走っているといろいろな鳥がいる。セグロセキレイらしきものを見た。カモメっぽいのもいた。カモっぽいのもいた。写真を撮りに行きたいものだ。

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2000年4月16日

午前中、近所の林にと一緒に行った。しかし何も撮れなかった。

ハクセキレイ

午後も妻と一緒に出かけた。近所の富士見江川という川の土手にカメラを据えて写真を撮った。カモっぽいのやサギっぽいのがいた。ムクドリは土手にたくさん歩いていた。スズメもあちこちにいる。ツバメはたくさん飛びまわっていた。ときどき目の前をかすめたりする。カラスが街路灯のてっぺんに2回とまった。でもこれらの鳥は撮れなかった。

ハクセキレイは撮れた。けっこう近くまで寄ってくれたと思ったが、出来上がった写真をみるとまだ遠い。テレコン買った方がいいのだろうか。

そりゃそうと、今日妻はフィルムスキャナを買ったCanonCanoScan FS2710だ。あとは写真をうまく撮るのみ。


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2000年4月18日

池袋のビックカメラでテレコン買ったケンコーテレプラスプロ300・2倍というやつだ。売値は18,200円だったがポイントが8,000円分たまっていたので払ったのは1万円。

こいつを500mmのレンズに付ければ1000mm相当になるらしい。これで小鳥もバッチリ撮れる、はず。

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