戸守、県道74号沿いの庚申塔
埼玉県川島町/2007年4月1日撮影
国道254号線の南園部の交差点で県道74号線に入って坂戸方面にしばらく進むと三叉路があり、そこに古そうな庚申塔がある。
三叉路の庚申塔
三叉路の様子。右奥に伸びる道が県道74号線。トラック2台がすれ違うのはちょっと苦しい、という細い県道。
これがその庚申塔。上部に太陽と月があり、中央に三猿。塔の下部は蓮の花とつぼみだろうか。「庚申塔」という大きな文字も青面金剛も刻まれていない。このようなデザインの庚申塔はあまり見かけない。古いタイプのデザインなのかも。
刻まれた文字は解読不能。もしかすると「寛」と刻まれているかもしれないが、よくわからない。「寛」だとすると考えられるのは以下の年代(中世ってことはないですよね)。
太陽、月、三猿は判別できる。
お堂の庚申塔
三叉路から坂戸方面に50メートルほど歩いていくと左手に石塔群。
いちばん右は石橋供養塔。県道のすぐ横を流れる水路にかかっていた石橋を供養するものか。
中央はお地蔵さん。たしか元禄期(1688年~)のものだったような(記録してないのでうろ覚え)。
いちばん左は享保5年(1720年)の庚申塔。このあたりの典型的なデザイン。
劣化していて表情はよくわからない。
このあたりの庚申塔によく見られるように、右手に浮き彫りの剣を持っている。そして左手にショケラ。やはりショケラを持っている青面金剛は素敵だ。
踏まれた邪鬼の表情をしっかりと表現するところも川島チック。鬼瓦のような顔の邪鬼はこの周辺の庚申塔の特徴のひとつだと思われます。