陸を作る

さすがに90cm水槽はでかい。それらしくレイアウトするためには、幅60cmくらいの大きな流木でも入れて、植物を美しい状態で繁茂させなければならない。それは素人の我々にはなかなか難しい相談だ。

どうしたものかとしばらく悩んでいたところ、が陸を作ることを発案。水槽屋さんに置いてあった陸のある水槽に惹かれたらしい。いわゆるアクアテラリウム。それはたしかに素敵なので、チャレンジしてみることに。

材料


ろ材をネットに詰める。これらのネットを、陸となる板の土台にする。ろ材は5リットル入りで、たしか5800円。こういう大きな袋に入ったろ材は、水槽用品の専門店じゃないと手に入らないかも。けっこう高いが、ろ過効果も発揮する可能性があるので、まあいいことにした。ネットは取るに足らない程度の値段。カインズホームの農業用品コーナーに売っていた。



陸となる板2枚。100円ショップの台所用品コーナーで購入。金属の足が付いていたが、それは取り外した。プラスチックのトレー自体にも数cmの足が付いているが、ピラニアンソー(目の細かいノコギリ)で切り落とした。



土台の鉢と流木。ろ材袋で土台を作るつもりだったが、土台になりそうないい鉢が近所の益子焼のお店に売っていたので買ってしまった。1鉢650円。これらの穴の開いた鉢を土台とすることに。

流木は陸化計画とは関係なく買ったものだが、なんとなく一緒に撮影。



陸に置く植物その1、アジアンタムのハイドロカルチャー用の苗。298円。



陸に置く植物その2、ツデーのハイドロカルチャー用の苗。同じく298円。



陸に置く植物その3、プテリスのハイドロカルチャー用の苗。298円。



陸に置く植物その4、シンゴニウムのハイドロカルチャー用の苗。これはひとまわり大きいので298円よりも高いはず、と思ったが298円だった。ちょっとトクした気分。



陸に置く植物その4、鬼苔。意外と高く、580円。ちなみに、表面の苔は緑色だが、その下の苔は枯れ草色。どうやらそうしたものらしい。



ハイドロカルチャーに使う小さな素焼きの鉢。1個48円。

ふつうの植木鉢の形状なので底に穴が1つだけあいている。底周辺に網目状に穴があいていれば根がそこから伸び出していいのだけど、そういう鉢で見栄えのいいものは見つからなかった。


これらを組み合わせて陸を作る。

レイアウト


初期状態の水槽から水位を減らしたところ。なんとも散漫な水槽だ。



土台の鉢を水底に置いて、その上にトレーを乗せたところ。トレーはそのままでは浮いてしまうので、とりあえずろ材袋を重しとしている。



トレーの上にハイドロカルチャーの鉢や溶岩石や珪化木を置いて完成。斜め左から見るとこんな感じ。



斜め右から見たところ。ろ材袋が見えているが、そのうち苔が多い尽くすに違いない。



右方の植物。これらが水槽の背丈を越えて伸びることに期待。



左方の植物。水槽の真ん中に、水槽を支えるための橋が渡されている。植物がこの橋を覆い隠すくらいに成長することに期待。



水位を下げるために、ろ過装置はちょっと改造した。といっても、給水パイプと吐き出しパイプをホースで延長させただけ。


というわけで、とりあえず完成。水中の植物と水上の植物がちゃんと育てば、かなり楽しい感じになる。もっとも、今でもけっこう楽しい気分になっているのだけど。

2003年12月15日
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