ミーコはわくわくしながら歩いていた。
ミーコ「このマップによると次の村では
ささみまんじゅうがめいぶつのようよ」
ミーコ「おなかもすいてきたし、とても楽しみだわ!」
よろずやチャッピー「いらっしゃいませ。ここにはいろんなものがそろっているよ」
ミーコ「あらアンタ、あたしの故郷のチャッピーによく似ているわね」
よチャ「いやいやこんなのよくある柄ですよ。それはそうとお客さん、なにをおもとめですか?」
ミーコ「ささみまんじゅう! ここのめいぶつよね」
よチャ「あー…」
ミーコ「どうしたの?」
よチャ「それは品切れです…」
ミーコ「なんですって! どういうことなの」
よチャ「じつは、
ルンタというわるい魔法使いが夜な夜なやってきて、翌日店頭にならべるぶんのささみまんじゅうをすべてうばっていってしまうのです」
ミーコ「まあ!」
よチャ「わたしも夜じゅう、そばで番をしているのですが…」
よチャ「気がつくとぜんぶなくなっているのです」
ミーコ「なんてこと!」
よチャ「ところでお客さん、そのヘアバンドはもしかして…」
ミーコ「そうよ! 勇者ミーコとはあたしのことよ」
よチャ「そうですか! よかった、ミーコさん、おねがいです。魔法使いルンタをたいじしてもらえませんか? このままでは商売あがったりです」
ミーコ「魔法使いだろうがなんだろうが、ミンミンにかかればイチコロよ! 今夜さっそくまちぶせね」
ミーコ「気がついたらささみまんじゅうがぜんぶなくなっているわ!」
よチャ「やられましたね」
ミーコ「ぜんぜん気づかなかったわ。ルンタ、おそろしい魔法をつかうのね…」
よチャ「いつもこうなんです」
ミーコ「よし、こうなったら、あたしがルンタのほんきょ地にのりこむわ」
よチャ「おねがいできますか! ルンタは
ものみ山のちかくにすんでいるそうです」
ミーコ「ミーコにまかせて! そして必ずささみまんじゅうをゲットするわ!」
ミーコとルンタの対決がせまる。ていうか考えてみたらミーコ、ささみまんじゅう食べる機会あったよね。