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吉原の庚申塔

埼玉県川島町/2007年9月14日撮影

県道12号線と339号線が交差する表(おもて)交差点から西に100メートルほど進むと左手に、新しい立派なお堂に入った庚申塔がある。


延宝5年(1677年)(?)の庚申塔。
延宝5年だとしたら、けっこう古いほうです。

搭の下部は余白のように見えるが、細かい文字が刻んである。
たぶん、作った人々の名前の一覧。


左手につかんでいるのはショケラでしょうか。
あるいは、蛇の巻きついた棒状の何か?

多くの場合ショケラは頭を下にして吊り下げられているのですが、
左手に持っているのがショケラだとしたら、
この搭の場合はちょっと違うようです。

中段の手は、印を結んでいるように見えます。
印を結んだ青面金剛は、意外とレアかも。



搭の下部。
手に弓と矢、足元に邪鬼、その下に三猿という基本パターン。

横を向いた左右の猿の体つきが、
なかなかリアルに表現されています。



邪鬼の顔がゆがんでいて恐ろしい。
それと、この青面金剛はきちんと靴を履いている。



上の庚申塔のところからさらに100メートルほど西に進むと、田んぼの中にたたずむお堂が見える。このお堂は道路には面していなくて、田んぼのあぜ道際にある。


その中に入っているのは顔つきの立派な馬頭観音。



立方体の3つの面それぞれに顔が彫られている、
という作りになっていて珍しい。