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田木の庚申塔

埼玉県東松山市田木/2007年1月21日撮影

妙安寺と小田原神社を結ぶ細い道路と、高坂ニュータウンの中心を通る大通りとが交差する交差点。国道407号線の毛塚交差点を西に曲がって1キロほど進んだところ。納豆専門店が目印。ここに庚申塔と馬頭観音が並んでいる。


これがその全景。周辺の草がきれいに刈られている。

写真を撮っていたら納豆専門店のおじさんがやってきて、ここが集落の境界であること、盆暮れなどにはお供え物をすること、これらが何であるかは知らないこと、などを話していた。


庚申塔の全体。上部に太陽と月。中心に、邪鬼を踏む青面金剛。下部に三猿。

作成年は安永2年(1773年)。ほかに、「田木村中」と彫ってある。



庚申塔の上部。顔が削られている。廃仏毀釈の影響か? 右手(上)に持っているのは矛だか杖だか?

青面金剛の胴体部分。右手(下)は矢、右手(中)は剣? 左手は上から順に、お守り、人、弓?

青面金剛の足もと。

左右にニワトリ。向かって左が雌鳥で右が雄鶏。ニワトリの雌雄がこれほどはっきりしている庚申塔はこれが初めてかも。邪鬼を踏んでいるのはよくあるパターン。塔の最下部は三猿。左から、言わざる、見ざる、聞かざるになっているっぽい。三猿の順列も、もしかして塔によってさまざまなのかも。要調査。


寛政年間(1789~1801年)の馬頭観音。寛政元年か六年のいずれかに読めるのだけど、はっきりと判読できない。

正面に彫ってある「馬頭観世音」の書体が、ポップ体風でなかなかおしゃれ。