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唐沢橋の庚申塔

埼玉県鳩山町石坂/2007年1月21日撮影

越辺川に架かる今西橋のすぐ近くで、唐沢川が越辺川に合流する。合流点の脇を通る県道248号線の唐沢橋のところに石像・石塔群。地図上のマーカーの地点。


これがその全景。中心のお地蔵さんの両脇に石塔が並ぶという、よくある配置。一番左が庚申塔。


これが庚申塔。上部に太陽と月。中心に青面金剛。邪鬼は踏んでいないが、下部は三猿。まずまず典型的な庚申塔。作成年は不明。

写真ではちょっと分かりにくいが、青面金剛の顔が削られている。近所のヤンキーがいたずらしたのかと思ったが、「宗教的なあるいは政治的な何かしらの理由で削られたのではないか」というwaka-y説のほうが正しそう。

今これを書くにあたって、ちょっと調べてみたところ、どうやら明治の廃仏毀釈が原因であるっぽい。



庚申塔の右にある観音像。寛政5年(1793年)とまずまず古い。青面金剛と同様、顔が削られている。

塔の側面には、如意輪観音だとかなんだとか、いろんな観音の名前がずらっと列挙されている。台座の前面には「百万反供養塔」とあるが、なんのことだろう? もしかして「百万遍供養塔」の間違い?

何かにつけよく分からないが、馬頭観音とはまた別のタイプの観音だと思われます。