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弁天沼の庚申塔

埼玉県東松山市岩殿/2006年11月21日撮影

東松山市岩殿に弁天沼という沼がある。

沼に立てられた東松山市観光協会の看板によると、

昔、坂上田村麻呂が岩殿山に住む悪竜を退治し、首を埋めたところにこの弁天沼ができたといわれ、カエルがすみつかないところから「鳴かずの池」と呼ばれたと言い伝えられています。

だそうで。

この弁天沼の向かいの緩斜面に墓地があり、墓地の手前に写真のような石塔群。そしてその中に古そうな庚申塔がひとつ。

左から2番目の、ちょっと黄色みのかかったものが庚申塔。

三眼(なのかな?)六臂の青面金剛。塔の左上に月、右上に太陽。金剛の下には三猿。典型に近いデザインの庚申塔。青面金剛が邪鬼を踏み、足もとにニワトリがいれば教科書どおり。

建立は元禄13年(1700年)となかなか古い。これまでに見つけたものの中では最古。そのわりに像の輪郭や文字がくっきりとしている。

黄色っぽいのはなぜだろう。いちど苔がびっしりと生えて、それをこそげ落として乾かすとこういう色になる、とか?