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浅羽の朽ちた庚申塔

埼玉県坂戸市/2007年3月14日撮影

坂戸市浅羽の端のほう、鶴ヶ島市との境界付近。東武越生線の踏み切りのすぐそばに朽ちた庚申塔がある。


道路わきの一部分が小高い塚のようになっていて、この小さなエリアにだけ高い木がそびえている。その塚のてっぺんに1基の庚申塔。


これがその庚申塔。作成年は文化3年(1806年)。

劣化がはげしく、台座には欠け落ちた石片が散乱している。しかるべき手順で補修すれば多くの石片は元の位置におさまりそうだが、誰も思いつかないようだ。勝手に自分でやることもできないし。



腹部の状態は比較的良好。

右手に握っているのは槌だろうか。右手の手首から垂れ下がっているものはなんだろう? 蛇か、それとも衣装の帯か?

左手に握っているのはショケラの頭髪。青面金剛に張り付くようにして身を縮めているショケラの様子に趣を感じないではいられない。



邪鬼を踏み、その下に三猿。庚申塔はこうでなくては。


中段の手でショケラをつかみ両足で邪鬼を踏む青面金剛と、その下に三猿という好ましいデザインなだけに、劣化が残念。