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ヘラブナ釣行記−2002年2月

2002/02/23 椎の木湖

2002年2月23日土曜日、椎の木湖。晴れのち曇り。一日中西風が吹いていた。午前中はそこそこの強さだったが、午後はおさまった。東向きの釣り座だったので釣りづらいということはない。なかなかの釣り日和。

■ 全員集合

今日は能書き会のメンバー全員が集合した。総勢6名で能書きの腕を競う、じゃなくて、釣りの腕を競おうじゃないか。特に賞品とかが用意されていたわけじゃないが、各々競う気持ちを抱いていたはずだ。さて誰が優勝しただろう。

2号桟橋事務所寄りゴルフ場向きに並んで座る。

306 めまるさん(技術委員長)
307 やの(雑用係)
308 なぐさん(新人研修終了目前)
309 Tacoさん(役職はないが、通り名は「テンテンのTaco」かな?)
310 吉崎さん(副会長)
311 トラさん(会長、オールラウンダーを目指しているらしい)

水深は、4mから5mくらい。


■ 8尺テンテン

吉崎さんを除いた5人で6時半入場。支度をしているあいだに吉崎さんもやってきて、これでめでたく全員が揃った。各自、支度を始める。

おいらの釣り座の水深はちょうど4mくらい。12尺でも底がとれるかと思い、12尺段底の支度をする。下ハリスを70cmにして水深を計ってみると、かろうじて底に届く。が、浮子が道糸の上のほうにきちゃってギリギリになっている。トンボが道糸の範囲を超えてしまう。なんだか気力が殺がれた。13尺を出そうかとも思ったのだけど、もう一度水深を測るのが面倒に思えたので、8尺テンテンの支度をする。ここのところテンテンの釣りをしていなかったので、ちょっとやってみたい気分になった。

7時10分ごろ、8尺テンテンで釣り開始。おいらが釣り始めたとき、メーターセットをやっている右隣のめまるさんは既に2、3枚釣っている。今日はメーターダナが好調か、とも思ったが、テンテンで追いつけないこともなかろう、とこのときは思っていた。

下ハリス60cmで始める。開始30分でようやくカラツン。それから30分、アタリなし。下ハリスを80cmに伸ばしてみる。といっても、ハリスを引っ張って伸ばすわけじゃない。60cmのハリスを切って、新しいハリスの付け替えるのだ、ってことは釣りをしない人でも分かりますわな。で、80cmにしてみたらツンと入った。これでようやく1枚目。開始後1時間くらい経っていただろうか。さらに続けると、アタリはぼちぼち出てくれるものの、カラツン。ハリスを70cmに詰めてみる。と、こんどはアタリが出なくなってしまった。隣のめまるさんは既に10枚近く釣っている。もう追いつけるような気は全然しない。1枚釣っただけでテンテンを諦めた。


■ 自作浮子で8尺メーター

8尺、メーター
バラケ:朝から使っていたバラケ(底夏1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1)に手水を打っただけ
食わせ:感嘆山盛り1+水2
道糸06
浮子:自作カヤ浮子「釣れ釣れくん」、ボディー4.5cm、パイプトップ6cm、ソリッド足5.3cm
短ス04・7cm、グラン3
長ス03・40cm、グラン2

自作カヤ浮子を使ってみることにした。全5節中、1節沈めたところをエサ落ちとする。その他上記のとおりのセッティングで、9時ごろエサ打ち開始。

10投くらいしたところでサワリがはっきりしてきて、その数投後からアタリが出始めた。最初の2枚は素直なアタリに素直に乗って、わりと簡単に釣れてきた。そのあとはアタリもサワリも弱まった。

浮子の動きもイマイチな感じだ。いつも使っている市販の浮子に比べて、浮子の上がり方がぎこちない。どうもトップが悪いような気がする。気のせいかもしれないが、自分で作った浮子を信頼することができない。

いつも使っている市販の浮子(花春)と、サイズはだいたい同じなんだけど、自作浮子のほうがオモリを多く背負う。カヤは羽に比べて浮力が少ないと聞いていたが、おいらの浮子はわりとオモリを背負うらしい。というか、よく見比べてみたら、ボディーの体積はおいらの浮子のほうが大きいらしい。その分オモリを背負うのだろう。なんにせよ、花春よりも浮力の少ない浮子を作ろうと思って作ってみたら逆のことになっていた。この点もなんだかイマイチっぽい。

ということで、いつもの花春に変えてみる。

ボディー4.5cm、パイプトップ5.5cm、ソリッド足6cm

これで1枚追加したところで昼食。午前の釣果は全部で4枚。この時点で3枚のTacoさんにはかろうじて勝っているが、ほかの4人には負けている。

■ 8尺メーターで挽回

午後も8尺メーターをやる。めまるさんはこのとき池全体で第2位の釣果だ。午後もペースを崩さず釣り続ければベストスリー入りも夢じゃない。おいらはもうとてもじゃないが追いつけない。しかしそういう名人は別格なので、プレッシャーを受けることはない。力を抜いて自分の釣りをすることができる。

午前中と同様のセッティングで始めるが、しばらくたってもあまり感じが出てこない。

隣のめまるさんは頻繁にアワセを入れている。それに比べておいらのほうはサワリすら弱い。全8節のうち2節沈めたところをエサ落ちとしていたのだけど、これを3節沈みにする。浮子の浮力を消すことによって、サワリが出やすくなるかと思って。これはまずまず効果があったような気がする。大きなバラケは付けないので、こうしたところで沈没することもない。

エサ落ちのバランスを変えたことはよかったのだけど、アタリはまだ出ない。ここで、バラケを変えてみる。底夏だと重すぎるかと思い、ヘラスイミーのエサにする。

ヘラスイミー1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1(あとは手水で調整)

浮子のエサ落ちをバラケを変えて続けてゆくと、アタリが出るようになってきた。下ハリス35cmで始めたが、じきカラツンが増えてきた。そこで31cmに詰める。これで数枚パタパタと釣れ、今日一番のペースになった。さらにカラツンが多くなってきたところで28cmに詰める。これでも数枚釣れたが、こんどはアタリが遠くなってきた。ハリスのせいというよりも、曇ってきたことが原因のような気もする。

アタリが遠くなってきたところでハリスを伸ばす。35cmにする。これでときどきは釣れるのだけど、依然アタリは遠い。さらに伸ばし、40cmに。

伸ばしたところで劇的にアタリが増えるわけじゃないが、バラケが落ちたあとのサワリが出やすいので、方向はたぶん間違ってない。あとはバラケのタッチを変えたり誘いを入れたりしてアタリを出すように心がける。

このころエサボールの中は3種類に分類されていた。元エサと、しっとりしたエサと、麩を足したエサの3種類。浮子が動かなかったときは生麩入りのやつ、こんどは釣ろうと思ったときはしっとりしたやつ、上ずったかなというときは元エサをしっかり付けたやつ、という感じで使い分ける。バラケが落ちたあとにも浮子が動いたときはしつこく誘う。5回くらい誘ってやっと当たるということもしばしば。

そんな感じで騙し騙し釣っていき、午後はけっこう数を稼げた。午前が4枚だったのに対して午後は16枚。サイズもまずまずよくて、めまるさんとの差を詰めることができた。というか、それは、めまるさんが失速しちゃったからですな。午前のめまるさんと午後のおいらを合わせればけっこういいところまでいってたのになぁ、とめまるさんにしろおいらにしろ、悔やまれるところです。


めまるさん:24枚、16.41kg
9尺メーター。午前中は池全体で第2位という快進撃を見せてくれたが午後はカラツンに悩まされた。それでも24枚は立派なものです。この日池のトップは57枚46kgでしたがこの人は例外なので置いとくとして、2位は32枚。とすると、ベストスリー入りまであと一歩。惜しかったですねぇ。
やの:20枚、15.29kg
8尺テンテン→8尺メーター。なんとか午後は挽回できました。隣あって同じ釣りをしていたのに、おいらのほうはなぜかサイズに恵まれたみたいです。
トラさん:18枚、12.52kg
18尺段底→18尺1本半→9尺テンテン→9尺メーター。買ったばかりの18尺竿を使ってみたかったらしいが、慣れない長竿に手間取ったか? 結局いつもの9尺に落ち着いて、そこから釣果を伸ばしたようです。最初から9尺メーターに徹してれば、また違った釣果が得られたんじゃないですかねぇ。
吉崎さん:19枚、11.77kg
9尺メーター→18尺バランスの底。メーターで3枚釣ったあと、得意の長竿に買えて、それからはコンスタントに絞っていたようです。ハリス60、70でバラケにグルテンのバランスの底。長竿をうまく使うっていうのは、なんだか見ててかっこいいものですなぁ。おいらにはできん。
なぐさん:10枚、6.83kg
8尺テンテン→8尺メーター。アタリが遠かったみたいですねぇ。隣で見てて思うには、バラケが持ちすぎ、あるいは、大きすぎたみたいに見えましたよ。それでも、じっと待ってれば釣れたみたいです。テンテンに関しては、おいらよりずっとたくさん釣ってたし。
Tacoさん:7枚、4.53kg
9尺テンテン。自前の9尺竿の使い初め。仕掛けやバラケも自前で用意してきたりで、いよいよ自立か。帰りにはシバタで万力竿掛けセットを買っていたので、これからは1人でも釣りに行けますな。次回はすごいところを見せてくれるでしょう。

少人数であっても、競い合うっていうのは緊張感があっていいですね。楽しかったです。

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2002/02/20 武蔵の池

2002年2月20日水曜日、武蔵の池。晴れ。午前中はずっと北西風がそこそこ強く吹いていた。午後はいくらか収まった。風はあったが日が照っていたので寒さはそれほどきつくない。

有休をとって武蔵の池へ。めまるさんと並んで底釣りをする。今日のテーマは、前回隣のおじさんに爆発力を見せつけられたバランスの底釣り。バランスでやるのは何ヶ月ぶりだろうか。少なくとも、セットでやるのはこの冬初めてだ。


6時半ごろ、めまるさんと一緒に入場。北西風の予報だったので、北風を背に受ける北桟橋に釣り座をかまえる。バラケを作ってグルテンを作って浮子のバランスをとってタチを計って、7時ごろ、釣り開始。12尺竿だと浮子1本分も道糸が余らず短いかとも思ったが、13尺を出すのは面倒なのでかまわず始める(でもちょっと振込みずらかった)。

12尺、バランスの底釣り
バラケ:底夏1+水1+新B1+マッハ1.5
食わせ:「アルファ21」1+水1.5
道糸08
浮子:さみだれ(宙釣り用)12号、ボディー8.5cm
短ス04・38cm、グラン3
長ス04・45cm、グラン3

釣り支度をしていたころはさほどでもなかったのに、釣りを始めたころから西風が吹いてきた。後ろからではなく、横から吹いてきて釣りづらい。しもっているのかさわっているのか、全然判然としない。小さなアタリがもし出たとしても、分からないだろう。たまに出るズルっと入るアタリはスレ。

8時半ごろギブアップ。西桟橋に移動する。バランスのおいらも、段底のめまるさんも、この時点でまだ1枚も釣ってない。

最初は38・45のハリスで始めたが、これだと長い。しかし底に届かなかったのでこうしていた。西桟橋ならもうちょっと浅いだろうということで、30・37にする。それから水深を計ってみると、なんとか届いた。気を取り直して釣り開始。北桟橋に比べて水面が穏やかだ。これならサワリもなんとか分かるだろう。

ときどき水面が波立つものの、分かりやすいアタリも出るようになってきて、ポツポツ拾う。2節くらいなじんで、じわじわ上げてきて、エサ落ちが出るか出ないかくらいのところでツンと落とす。この調子でうまくやっていければそこそこ釣れるんじゃなかろうか。

いよいよこれからかと思ったところで、風向きが北寄りになってきた。まあそれでも食いアタリなら分からんこともないだろう。横風に悩まされつつもがんばってみる。昼食までの釣果は4枚。予定ではこのころ既に20枚くらい釣っているはずだったのに、どういうわけかたったの4枚。それでも今のところ、めまるさんよりリードしている。


午後も底釣りを続ける。風はあいかわらず吹いてるものの、ときどき穏やかになったりもする。そういうときにたまたま出たアタリで2枚追加。このころ1時過ぎ。

隣のめまるさんは、まだいくらか風が残っているのに果敢にもメーターダナに変えるという。おいらは底を続ける。しかしメーターに変えためまるさんは頻繁に合わせを入れている。カラツンも多いようだが、ポツポツ乗せ始めた。風は多少あるものの、浮子はそれほど流されていない。底釣りの未来はいまや暗く、希望の光はメーターにあると見た。


1時半ごろ、メーターダナで釣り開始。

8尺、メーター
バラケ:朝から使っていたバラケ(底夏1+水1+新B1+マッハ1.5)に手水を打っただけ
食わせ:感嘆山盛り1+水2
道糸06
浮子:ボディー4.5cm、パイプトップ5.5cm、ソリッド足6cm
短ス04・7cm、グラン3
長ス03・30cm、グラン2

朝から使っていたバラケに手水を打って柔らかくする。これを煮る前の大豆くらいの大きさにして打ってゆく。めまるさんに聞いたらこのとき下ハリスは35cmなんだそうだ。それでもカラツンが多いようなので、30cmで始める。

最初から落とし込みで打ってゆく。最初からサワリがある。そして、最初からアタリが出る。が、これはカラツン。しかしその数投後には早くも釣れた。これから5枚目までは簡単に釣れた。なじんで上げて(あるいは上げてくる途中で)ツンと鋭くアタリが出る。カラツンも少なく、かなりいいペースだった。

しかしその後はカラツンばかりになってきた。どうもバラケに当たっているような感じだったので、バラケを柔らかくして、抜けやすくする。しかしバラケが抜けてから出るアタリもやはりカラツン。そこでハリスを5cm詰めて25cmに。これで1枚だか2枚だか追加。そのあとはまたカラツン。しかも、アタリが遠くなってきた。じっと待ってようやく出るアタリもカラツン。こうなると、たとえカラツンであっても早くにアタリが出たほうがいい。ということで、カラツンと仲良くすることにした。ハリスを35cmにする。

ハリスを伸ばすと、アタリは増えた。カラツンも増えたが、ときどき釣れる。消し込むくらいの強いアタリが出れば、たいてい釣れる。ふつうのツンで釣れたときもあったが、ほとんどはカラツン。めまるさんはカラツン解消を目指して工夫を続けていたが、おいらはカラツンを解消するのは諦めて、釣れそうなアタリを選ぶことにした。とはいっても、消し込むようなアタリはそうそう出ない。でもときどき出る。


そんな感じで最終の3時半までがんばって、合計19枚で終了。底で6枚、メーターで13枚。メーターだけ見れば、約2時間で13枚なので、まずまずよかったのかも。もっとも、朝のうちはメーターができる風じゃなかった。なので、朝からメーターをやっていれば、と空想するのはむなしい。

前回は「冬の武蔵は底釣りで決まりだ」とか思ったが、武蔵のメーターもなかなか面白い。椎の木湖とはまた別の難しさがある。椎の木湖だとアタリが出なくて苦労するが、武蔵はアタリが出すぎてたいへんだ。これはこれで面白い。穏やかな日にしっかり1日練習してみたいものです。

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2002/02/17 武蔵の池

2002年2月17日日曜日、武蔵の池。曇り。一日中ほぼ無風、吹いても微風。曇り空で日はささないが、日中は寒さを感じない。シジュウカラのさえずりも聞かれ、春の予感。今日もまずまずの釣り日和。というのは、よく釣れる日和だとは限らない。

昨日釣りに行ったばかりだが、釣り好きの夫をもつ妻のご機嫌は麗しく、釣りに行っていいことになった。


今日は車を使うことができないというトラさんを拾って武蔵の池へ。6時ちょっと前くらいに到着。駐車場はすでに9割りがた埋まっている。この季節の日曜日の武蔵の池は例会もりだくさんで駐車するのもたいへんだ。Tacoさんも来てるはずだが、駐車場を見回してみても見当たらない。とりあえず、おいらとトラさんの2人で入場。受付から池を見渡して左のほうの渡り桟橋に釣り座を確保。桟橋左端に1人入っていて、その隣から3席空いている。左端の人の隣においらが入り、次の席にTacoさんの荷物を置き、次にトラさんが座る。

連絡がないがTacoさんは来てるのだろうか、などと心配しつつ、というかほんとはたいして心配もせずに、釣り支度を開始。支度をしているところでTacoさん登場。実は我々よりも先に到着していたらしい。携帯を忘れてしまって連絡できなかったという。車の中で待っていたところ池の入場が始まったので様子を見にきたら我々が座ってた、ということだそうだ。ともかく、めでたく3人揃った。


池をざっと見回すと、ほとんどの人が底釣りをするっぽい。浅宙の魚を狙う人はまったく見当たらない。ということで、おいらはメーターダナをやることにする。武蔵の池の浅宙にいる魚を1人で全部釣るつもりだ。ことによると500枚くらい釣れちゃうかも。

6時半エサ打ち開始。右隣のTacoさんはまだ支度をしている。珍しく段底なんぞをやるというトラさんはブツブツ言いながら(さすが能書き会会長)、浮子のバランスを調整したりしている。

1投目、振り切りで打ち込むと、浮子が立つ前にもまれている。立ったときにはバラケは全部なくなっていた。以後、バラケを手もみしてからしっかりつけて、落とし込みで打ってゆく。最初から魚はいて、浮子は動きっぱなし。ツンと入りもする。が、全部カラツン。浮子の周辺でモジリまで見せてくれたクチボソくんがじゃれついている感じ。でもヘラっぽいフワリとしたサワリも出る。それに連動してアタリが出たりもする。が、カラツン。50cmで始めた下ハリスを45cmにし、さらに40cmにしてみてもやはりカラツン、ときどきスレ。

もうどうにもならない感じに思えたので、2時間でギブアップ。左隣のおじさんはバラケにグルテンのバランスの底でもう10枚くらい釣っている。大勢の人が底釣りをするにはそれだけの理由があるということを思い知った。


12尺竿を出して、浮子のバランスをとって、タチを計って、段差の底釣り。

12尺、段差の底釣り
バラケ:底夏1+水1.3+新B2+スーパーダンゴ1
食わせ:感嘆山盛り1+水2
道糸08
浮子:さみだれ(ソリッドロングトップ)1号、ボディー8cm
短ス04・20cm、グラン4
長ス03・60cm、グラン2

このセッティングでエサ打ちを開始したのが9時。底立てのときに浮子が動いたくらいだから最初から魚はいる。なじみきって、バラケが落ちたあとにフワリとさわったりもする。いまにも釣れそうな浮子の動きだ。しかしこれがなかなか落とさない。ようやく落としたのが20分後くらいだろうか。バラケが落ち切ってすぐにツンと入った。こんな感じに釣れ続いたら数も伸びそうだ。左隣のおじさんに、「やっぱり底ですね」などと話しかけられる。

なじみが悪くなったら手もみを増やす。バラケを大きくはしない。パチンコ玉程度の大きさを保つ。バラケが落ち切ってサワリがあるようならしばらく待つ。そうでもないなら、できるだけ早く打ち返す(つもりだが、ついつい待ってしまう)。という程度のことだけ気をつけて続けてゆくと、ポツポツあたりが出て、昼食までに10枚釣れた。2時間半で10枚なら上出来だ。最初から段底やってればよかった。

特に昼食前はいい感じになっていた。なじんで上げてモヤってチクで教科書どおり。これで3連荘。最後の1枚は1キロありそうないい魚だし、こりゃ地合いができつつあるんじゃないの、などと悦に入っていたところ、昼食のアナウンスが入ってしまった。既にお金は払ってあるから食べないわけにもいかず、やむをえず中断。この状態で椎の木なら昼食を抜いてたところだ。が、くよくよしたって始まらない。速攻でタヌキウドンをたいらげよう。とは思ったんだけど、Tacoさんよりもトラさんよりも食べるのが遅かった。とほ。

ちなみにこのころトラさんは段底(2枚釣った)を諦めてメーターをやっていた。やりはじめの数枚はわりと簡単に釣れたようだが、そのあとはカラツンばかりで苦しんでいる。9尺テンテンのTacoさんもカラツンに悩まされている。ふたりとも、「なんでこれで乗らないの?」状態に陥った。


午後も段底。魚はいる。しかし午前中と違って、バラケが落ちてからのサワリが出にくい。 上ずったかと思い、なじみ幅が出るように心がける。しかしなかなかさわらない。サワリが出たときには辛抱強く待ってみるのだけど、落とさない。フワフワとしてたのが急にピタリと止まる。さらに待つが落とさない。誘いを入れてみる。するとツンと落とす。が、これがスレ。食わせの周辺に魚はいるのだけど食ってくれない、という状態だろうか。食うまで待つのがいいのか、手返しよく打ち返すのいいのか判然としない。できれば手返し重視で行きたいところなんだけど、ついつい待ち気味になってしまう。今思えば、ここは気力を振り絞って手返し重視で行くべきだったか。とはいっても、待って待って待って釣れることがあったものだから、気が付いたときには待っている。

という感じで午後はうまくいかず、3枚を追加したのみ。


やの:段底で13枚
トラさん:段底で2枚、メーターで7枚の9枚
Tacoさん:9尺テンテンのち10尺テンテンで4枚

久しぶりに竿頭になれたよ。といっても、3人のうちの、だけど。

椎の木湖に比べたら大いに浮子が動くだろうと予想していたとおり、大いに浮子は動いたんだけど、釣ることはできませんでした。特に中層の魚は気難しいみたいです。「大きな甘いバラケでイタズラ好きなヨタベラを全部浮かせてその下にタナを作る」作戦とかにすれば釣れるんでしょうかね。いや、それがやれるかどうかは別として。

底釣りは、この時期やはり一番合っているような気がします。周囲の人がみんな底釣りをしていたとしても、底釣りをしていたほうが無難なように感じました。けっこう楽しいし。

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2002/02/16 椎の木湖

2002年2月16日土曜日、椎の木湖。晴れ。午前中は無風もしくは微風。午後はそよ風程度に吹いてきて、メーターをやるのはちと辛い。が、暖かく、なかなかの釣り日和。というのは、よく釣れる日和だとは限らない。

先週に引き続き今週も、能書き会の不定期練習会に出席してきた。めまる師匠Tacoさんなぐさん、おいらの4人。3号桟橋煙突向きに並んで座る。

415 めまる師匠
416 なぐさん
417 Tacoさん
418 やの

水深はだいたい5mちょい。

そういえば、吉崎さんに電話をするのを忘れてた、もしかして、今日釣りに来れた日でした?


支度を終えたところでトイレに行って、その帰りにみんなのバラケを触らせてもらって、それから釣り開始。7時ごろ。

8尺、メーター
バラケ:底夏0.8+水1+新B2+スーパーダンゴ1+手水
食わせ:JP1/2分包+彩1/2分包+水90cc、電子レンジ作りのポンプ出し
道糸06
浮子:パイプトップ8cm、ボディー6.5cm、ソリッド足7cm
短ス04・7cm、グラン3
長ス03・40〜60cm、グラン2

下ハリス40cmで開始。まずは食わせを付けずバラケだけを付けて第1投。すんなりなじんで、それからじわじわ上げてくる、いい感じだ、とか思ったらツンと入った。食わせが付いてないのに釣れてしまった。上あごの真ん中にバッチリ針掛かり。なんだかインチキくさいが、釣れたことにして検量機に乗せてしまった。

その5投目くらいにカラツン。さらに20分くらい経ったところで2枚目。その後サワリはかろうじて出るものの食いアタリにつながらない。ハリスを50cmに伸ばしてみる。サワリはいくらか増えたもののアタリは出ない。バラケの一部分をエサボールの片隅に小分けして柔らかくしてみる。すると食いアタリ。3枚目。こりゃいいやということでエサ全体を柔らかくしてしばらくエサ打ち。ほどなく4枚目。さらに続けるものの、アタリが出なくなってきた。そこでハリスを60cmに。これでまたサワリがいくらか増えて、なんとか5枚目。まだ8時半ごろだったろうか。この調子だと今日は30枚くらい釣れちゃうかも。ホームページに載っちゃうか?

しかしこのあと全然釣れなくなってしまった。バラケが付いてるときは動くのだけど、バラケが落ちるとピタリと止まる。どうやら、大いに上ずらせてしまったらしい。ここでバラケにスーパーダンゴを足して、しっかりしたタッチにする。が、なかなか釣れない。しっかりなじませてタナを作ろうと思うのだけど、思うようには釣れてくれない。たまにあたってもほとんどカラツン。ハリスを10cm詰めて50cmにしてみてもやっぱりカラツン。さらに10cm詰めて40cmにしたところでようやく釣れて6枚目。釣れたのはいいが、こんどはアタリが出なくなった。そこで60cmに戻してみる。あいかわらずアタリが出ない。かろうじて1枚追加し昼食。

午前の釣果は7枚。ほんとはこのころまでに15枚釣ってるはずだったんだけどなぁ。


午後は向かい風が強くなってきたのでテンテンにする。隣のTacoさんは一定のペースで絞っている。浮子の動きも悪くない。いまにも釣れそうなサワリがいい感じに出ている。

浮子を少し大きいものに変えて、メーターからテンテンの位置に浮子を動かす。その他のセッティングもバラケも食わせも、メーターのときといっしょ。

魚は最初からいるらしく、第1投からサワリが出る。アタリもメーターのときより多い。が、ほとんどカラツン。ハリスをどんどん詰めてゆく。はじめ60cmだったのが、2時半ごろには30cmになっていた。この間に釣ったのはたったの3枚。

あとでTacoさんに聞いたところによると、長めのハリスでじっと待つのがよかったのかも。おいらは早い釣りを追いかけすぎて、足がもつれてずっこけた。


最後の2時半ごろ、風が収まってきたのでメーターに戻す。左から右に流されるが、釣りにならんこともない。が、結局最後の1時間に釣れたのは1匹だけ。たまたまいた魚がたまたま食ったという感じ。


結局今日もいつも程度のしょぼい結果に終わりました。今日の優勝はTacoさんでした。おめでとう。

めまる師匠、10枚、6.02kg(9尺メーター)
なぐさん、7枚、4.63kg(10尺テンテン)
Tacoさん、15枚、10.70kg(9尺テンテン)
やの、11枚、7.37kg(8尺メーター)

釣果を見ると、まだ春は遠いみたいですねぇ。ヒバリはさえずっていたんだけどなぁ。

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2002/02/11 椎の木湖

2002年2月11日月曜日(建国記念の日)、椎の木湖。晴れ。北西風がそよ風程度に吹いていた。たまにいくらか強くなったものの、釣りに支障はきたさない程度。朝はエサが凍るくらいの冷え込みだったが、日が照っていたため日中は寒くない。まずまずの釣り日和。というのは、よく釣れる日和だとは限らない。

能書き会の不定期練習会に出席してきた。トラさん、Tacoさん、吉崎さん、おいらの4人が参加。2号桟橋ゴルフ場向きに並んで座る。

326 吉崎さん
327 トラさん
328 Tacoさん
329 やの

水深はだいたい5mちょい。


前回にわかに大好きになったメーターセットの練習だ。

9尺、メーター
バラケ1:特S2+スーパーダンゴ2+水1
バラケ2:ヘラスイミー1+水1+新B2+スーパーダンゴ1
食わせ:感嘆(感嘆1:水2)
道糸06
浮子:パイプトップ5.5cm、ボディー4.5cm、ソリッド足6cm
短ス04・8cm、グラン3
長ス03・30〜65cm、グラン2

7時15分、エサ打ち開始。ヘラスイミー入りのいつものバラケじゃなくて、それよりも軽めのバラケ1で始める。というのは、冷え込んだ朝のうちはこっちのほうが浮子がよく動くような気がしたので。下ハリスは60cmで始める。

開始20分後くらいにカラツン。その後、バラケが落ちたあとサワリが続くようなら少し待つが、そうでもないならすぐに打ち返す。最初のカラツンから10投後くらいにまたカラツン。ハリスがちょっと長いかとも思ったが、とりあえずもう少し様子を見てみる。すると数投後、スパンと激しく落として1枚目。このとき7時45分くらい。鋭いいいアタリが出るようなので、セッティングはまずまず合ってるんじゃなかろうか、とか思いつつ、続ける。

以後サワリが出にくい感じではあるが、サワリがあればわりと高確率で食いアタリっぽいアタリが出る。しかしカラツンが多く、少しずつ下ハリスを詰めてゆく。だいたい、カラツン(もしくはスレ)3回で1回詰める。以下のように推移した。

60 → 55 → 50

この間に合計5枚。時間はまだ9時ごろ。この調子なら20枚は確実だろう、などといい気分になる。

が、このあと全然釣れなくなった。サワリはあるが、どうも上のほうでのサワリが強く、バラケが落ちきったあとのサワリが出にくい。たまにツンと落としてもカラツン。そのカラツンもめったに出ない。もしかして、下ハリスを詰めすぎたのか?

と思って長くしてみる。最初よりも長い65cmに一気に伸ばす。しかしこれは失敗だった。朝からここまでにやってきたことをもう一度繰り返すことになってしまった。

65cmにしてみてもアタリが増える感じじゃない。あたっても、それはカラツン。そして少しずつ詰めてゆく。だいたい5cm刻みで詰めてゆくが、ときには3cmくらいのときもある。あるいは、50cmにするつもりが52cmに結べてしまうこともある。というように、長さはそのつどいいかげんだが、前よりは短くなる。

11時半ごろには、45cmになっていた。しかし釣れない。最初の2時間はまずまずだったが、次の2時間は1枚も釣れてない。いったいどうなってるんだ? と自問自答してみて気づいたところによると、ハリスがどうこういう前に、上ずらせちゃったのかも。ここでバラケを作り変える。いつもどおり、ヘラスイミー入りのバラケにする。

ヘラスイミー1+水1+新B2+スーパーダンゴ1

このバラケを作ったところで昼食。カレーライスを初めて食べてみた。まずまずでした。カレーライスでありながら味噌汁とタクアンが付いていたのがよかったです。量もほどほどだったし、出てくるのも早かったし。


さて、バラケを重めに変えて、気分も新たにして、午後の部開始。煮る前の黒豆くらいから、大きくても錆びたパチンコ玉くらいの大きさのバラケを付けて、できるだけ落とし込みになるように打ってゆく。全7目盛り中、2目盛りのところがエサ落ちで、そこから3目盛りくらいなじみ、2目盛りが水面上に出る。1目盛り分余計だったり少なかったりもするが、だいたい3目盛りなじみをキープするように心がける。

バラケが半分くらい付いているときにも、たまにアタリは出るが、これはカラツン。なので合わせないようにする。バラケが落ち切って、サワリがあるようなら5回くらい誘いを入れる。そうでもないなら、10秒くらい待ってみてから、打ち返す。この繰り返しでポツポツ拾う。が、カラツンも多い。そのつど下ハリスを詰めてゆく。だいたい、以下のように推移した。

45 → 42 → 41 → 38 → 33 → 30

どの長さが一番いいというわけでもない。もしかすると、もっと短くてもよかったのかもしれない。が、今日のところは、長さを探っているあいだに時間切れになってしまった。強いて言えば、最後の30cmが一番よかったような気がする。

そんな感じで15時半までがんばって、10枚を追加し、合計15枚。まずまずうまくやったほう。

15枚、8.77kg、最大812g


10尺テンテン、ときどきメーター、最後はテンテンのTacoさんは、カラツン地獄に陥って苦戦した。でも次回は30枚釣れる予感があるらしい。
4枚、2.37kg、最大720g

18尺バランスの底(バラケにグルテン)、9尺メーター、15尺2mとあれこれ試したものの調子をつかむことができなかった吉崎さんは3枚(でもバラケを食った魚をカウントせずに逃がしちゃったのでほんとは4枚)。能書き会副会長なのに「今日は能書きなしだ」だそうです。
3枚、2.26kg、最大960g

9尺メーター、風がちょっと吹いたくらいで弱音を吐いて9尺テンテン、テンテンで失敗してメーター、と釣り方を変えたトラさんはがんばって13枚。総重量はおいらよりも80グラム上。というわけで、今日の竿頭。おかげで能書きは絶好調。
13枚、8.82kg、最大1010g


次回のためのメモ

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2002/02/08 椎の木湖

2002年2月8日金曜日、椎の木湖のフライデーオープン。晴れ。朝のうち西風。じき収まって、以後吹いてもそよ風程度。朝は西風が冷たかったが、昼前くらいから暖かくなり、午後はダウンじゃ暑いくらい。なかなかの釣り日和。というのは、よく釣れる日和だとは限らない。

会社を休んでフライデーオープンに参加してきた。めまる師匠とトラさんも一緒だ。3号桟橋ゴルフ場向きに3人並んで座る。513番にめまるさん、514番においら、515番にトラさん。いずれも水深は5メートルちょいくらい。


6時40分ごろ、エサ打ち開始。

9尺、テンテン
バラケ:ヘラスイミー0.8+水1+バラケマッハ2+スーパーダンゴ2
食わせ:JP
道糸08
浮子:さみだれ(宙釣り用)13号、ボディー9.5cm
短ス04・10cm、グラン4
長ス03・80cm、グラン2

上のセッティングで開始する。3投目に、なんの前触れもなくいきなりツンと入った。まだ心の準備ができていなかったので手が動かなかった。その5投後くらいにも、前触れなくツンと入った。このときは心構えができていたのですかさず合わせを入れたのだけど、カラツン。

さらに続けるとまたカラツン。ハリスを10cm詰めてみる。カラツンを2、3回貰ったところでまた詰める。「カラツン数回→ハリスを詰める」を何度か繰り返していった。その推移は以下のとおり。

80 → 70 → 65 → 60 → 55

55cmにしてみても相変わらずカラツンのみ。しかも、長かったときよりもアタリが遠い。そこで、ふたたび70cmに伸ばしてみる。それでもアタリはさほど増えず、まれに落としてもやっぱりカラツン。こうなると、ハリスの問題じゃないような気がしてきた。

雑誌の記事に影響されて今日は大きめの浮子を使ってみたのだけど、どうもこれだとサワリが出にくいような気がしてきた。雑誌の記事に出ていた釣り名人は「真冬でも夏場と同じサイズの浮子を使う」と言っていたので真似してみたが、浮子だけ真似しても釣れるわけじゃないらしい。浮子を変えてみる。

小さな浮子にするかムクトップの浮子にするか迷ったが、ムクトップを選択。こうするとサワリは分かりやすくなり、釣れるような感じがしてきた。が、釣れない。あいかわらずのカラツン。

バラケも変えてみた。今日はいつもとは違うブレンドでやってみたのだけど、ここでいつものブレンドに戻す。ヘラスイミー1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1。

でもダメね。アタリは滅多に出ないし、出てもカラツンだし。気が付いたらもう12時。5時間半ほど続けたがノーフィッシュ。


こりゃどうにもならんということで、メーターダナに変えてみる。左のトラさんも右のめまるさんも、メーターダナで釣っている。不慣れなおいらでも、1枚は釣れるんじゃなかろうか。もう今日は1枚釣れれば上出来だ。偶然でもいいから1枚釣れてください、お願いします、などと池の神様に涙ながらにお祈りをささげつつ、セッティングを変更する。

9尺、メーター
バラケ:ヘラスイミー1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1
食わせ:JP→感嘆
道糸08
浮子:パイプトップ8cm、ボディー6.5cm、ソリッド足7cm
短ス04・8cm、グラン4
長ス03・55cm、グラン2

トラさんに下ハリスの長さをきくと、60cmだという。めまる師匠は50cmだという。そこで、両者の中間をとって55cmとする。バラケはテンテンで使っていたものと同じ。手水を打って柔らかくしてから使う。これをパチンコ玉くらいにして打つと、2目盛りか3目盛りくらいなじむ。

メーターに変えてエサ打ち開始。最初から魚はいるらしく、ふわふわ動く。テンテンのときに比べてすばらしくよく動く。20分後くらいに、バラケが落ちきったあとモヤモヤして、それからスパンと鮮やかに落とした。チャっと合わせるとゴゴンと手ごたえが伝わってきて、ようやく1枚。生涯忘れることのない感動の一瞬だった。ああヘラブナ釣りって素晴らしいよ。

隣のトラさんを今日だけ臨時に先生に雇い、あれこれ教えを乞う。最初はJPを食わせにしていたのだけど、感嘆のほうがいいよ、というものだから感嘆に変えてみる。そしたら浮子の動きがほんとによくなった。微妙な比重の差がなかなか大きな変化をもたらすらしい。感嘆はどうも好きになれなかったが、今日からは大好きだ。ハリス長は60cmがいいとトラさんは主張するが、これは彼が60cm教の信者だからであって、あまり合理的な根拠は見当たらない。とりあえず55cmで釣れたこともあり、このアドバイスは無視する。エサ打ちのリズムは、トラさんは遅めなので、真似しない。右隣のめまる師匠のリズムについていくように心がける。このころ師匠は一定のペースで釣っている。合わせの動作も多い。こっちにはそれほどのアタリはないが、ペースだけは遅れないように心がける。

そんな感じで、トーナメント終了の14時までに合計7枚を釣ることができた。メーターにしてからの1時間半で7枚というのは、この時間帯だけを見ればうまく釣ったほうだと思う。が、なにしろ午前中ノーフィッシュだったので、もやはなんともならん。が、とにかくこの時間帯は楽しかった。


トーナメント終了後も釣りを続ける。ちょっと向かい風になってきたところで、もう一度テンテンに挑戦してみる。メーターのときの仕掛けのまま、浮子の位置だけ移動する。そしたらなんと、第1投目で釣れた。午前中の苦労はいったいなんだったんだろう。

それは、浮子の違いと見た。大きな浮子で釣る人ももちろんいるのだろうが、おいらにとっては小さな浮子のほうがいいような気がする。うまい人の釣りの一部分だけを真似してみても釣れるようにはならん。真似するなら、釣り全体を真似しないと。でもそんなこと、雑誌を読んだだけじゃ無理よね。というわけで、今日は浮子の選択が最大の失敗と見た。

最終の15時半までにテンテンで数枚追加し、最終釣果は以下のとおり。

11枚、7.29kg、最大800

結局、いつもくらいの釣果にたどりついた。朝からこのペースで釣りができればいいところまで行くんだろうけど、それが難しいところですな。


トーナメントの結果は以下のとおり。

258人中91位
7枚、4.53kg、最大800

トラさんは44位、めまる師匠は、なんと、第9位。能書き会からベストテン入りした記念すべき一日でした。

次回のためのメモ

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2002/02/02 椎の木湖

2002年2月2日土曜日、椎の木湖。晴れ。風はほとんど吹かず、暖かな1日。絶好の釣り日和。というのは、よく釣れる日和だとは限らない。

来週のフライデーオープンの練習に行ってきた。めまる師匠Tacoさんもいっしょだ。

今日のテーマは、ムクトップの段底。ムクトップの浮子を使うのは今日が初めてだ。さて、どんな感じになるんだろう。


6時40分ごろ、椎の木湖に到着。めまる師匠を待たせてしまった。ごめんなさい。

既に入場は終わっている。いそいそと3人で入場。見渡すと、どの桟橋にもあきがある。おいらは比較的浅い場所に入りたかったので、1号桟橋を提案する。Tacoさんが126番。おいらが127番。師匠が128番。水深は3席とも3.8mくらい。11尺でも底がとれそうだが、使い心地が気に入っている12尺でやることにする。

12尺、段差の底釣り
バラケ:ヘラスイミー1+水1+新B山盛り1+スーパーダンゴ山盛り1
食わせ:JP
道糸08
浮子:さみだれ(ソリッドロングトップ)2号、ボディー9cm
短ス04・10cm、グラン4
長ス03・65cm、グラン2

7時半ごろ、エサ打ち開始。人差し指先くらいのバラケをつけると、トップ2節残し(6節分)くらいなじむ。このくらいのなじみをキープするようにしてエサ打ちを続ける。3投目くらいに弱いサワリが出たが、しばらくはサワリが出たり出なかったり。30分後くらいから食いアタリらしき動きが出始めたのだけど、カラツンかスレ。

ムクトップを使うのは初めてなので、どういうアタリが食いアタリなのかイメージできない。鋭さに欠けるズルっとした動きなんかにも合わせを入れてみる。が、やはりこういうのは食ってないらしい。はっきりとした食いアタリが出たのが8時45分ごろ。ふつうに一節ツンと入った。これでようやく1枚目。

その後、スレたりカラツンが続いたりするたびに、1cmか2cmくらいずつ、ずらし幅をとってゆく。スタート時は3cmずらしくらいだったのだけど、昼食前には10cmくらいのずらし幅になっていた。これほどずらしたことはこれまでになかったので不安ではあったが、ちゃんとアタリは出るらしい。ふつうに一節くらいツンと入る。

チクと小さく入っても釣れるが、そういうアタリは1日を通して2回だけだった。これはパイプトップだと取れなかったアタリかもしれん。とか思うと、ムクトップにしてよかった、とか思う。もしかすると、ムクのツンはパイプのチクだったりするんだろうか。なんだかいい感じだ。

ムクだと沈没しちゃうんじゃないかと不安だったが、それは平気だった。いつもくらいの大きさのバラケなら沈没しない。戻りが悪いんじゃないかという不安もあったが、これも平気だった。あたりまえだが、バラケが落ちればちゃんと戻ってくる。戻り方がゆっくりで、戻る最中のサワリが分かりやすかったような気がする。特にいい感じに思えたのは、バラケが落ちきったあとのサワリが出やすかったことだ。バラケ落ち後のモヤモヤ感がいつもより分かりやすかった、ような気がする。というわけで、ムクトップの浮子はなかなか楽しい。

で、午前中の釣果は6枚。サイズは小粒。この時点では、3人の中でトップを走る。

午後も同じセッティングで段底を続ける。例のごとく、サワリだけはバッチリ出るが、食いアタリはなかなか出ない。ここで、昼食前に見学しためまる師匠のバラケを思い出した。針がやっとかくれるくらいの小さなバラケでアタリを出していた。それをまねして、パチンコ玉大の小さなバラケでやってみた。そしたらほんとに食いアタリが出て、2枚追加。

しかしだんだんなじみ幅が出なくなってきて、上でのサワリが強くなりすぎてきた。エサを切って上げてくるときに、上のほうでスレたりもする。こりゃそうとう上ずった。上ずることを気にしてたらヘラなんか釣れないんだ、と基本的には思っているのだけど、さすがにこれほど上ずったらいかんだろう。ということで、なじみ幅を出すように心がける。バラケのサイズをちょっと大きくし、付け方をしっかりさせる。

30分かそこらなじみ幅をキープして、やっと食いアタリが出てくれた。かといって、アタリは続かない。誘いを入れると落としてはくれるのだけど、その落ち方は鈍い感じで、スレばかり。じっと待っていてもアタリが出ない。釣れるときは、バラケが落ちて20秒以内くらいにアタリが出る。ずらし幅は10cmくらいにまでいってるので、もうこれが限界だろうという気がする、が、そのへんどうなんでしょう? オモリを10cmくらい飛ばしてもみたのだけど、あまり違いが感じられない。サワリは途切れず続いているのに、食いアタリが出てくれない。なにが悪いのか見当もつかず時間切れ。午後の釣果は5枚。

11枚、6.97kg、最大780

メーターダナに徹しためまる師匠は午後スパートをかけて13枚。8尺テンテン(下ハリス70cm)のTacoさんは9枚だが、総重量はおいらを上回る7キロジャスト。というわけで、最下位はおいら。くすん。

初めて使ったムクトップはサワリが分かりやすくてなかなか楽しい。が、今日のところは、釣果に結びつかなかった。サワリはしっかり出るのだから、次回はもうひとサイズ大きなものでもいいかもしれない。

しかし今日は食いアタリが出せなかった。やれるだけのことはやったと思うのだけど、だめだった。今これを書きながら思いついたところでは、バラケのバリエーションをもうひとつ用意しておいたほうがいいかもしれん。これから椎の木湖の結果ページで研究だ。

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