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双眼鏡ほしいよ

先日は野鳥観察用の双眼鏡を買った。
それを見た物欲旺盛で負けず嫌いなおいらは
双眼鏡が欲しくなってきた。

基礎知識] [必要なスペック] [製品一覧] [結論

基礎知識

日本野鳥の会の「バードウォッチング入門」という記事によると、以下のスペックのものが野鳥観察に向くらしい。

倍率というのは拡大率のことだ。倍率10倍というのは1,000m先のものが100m先にあるかのように見える倍率だと考えておけば、だいたい正解らしい。カメラのレンズでいうと、500mmのレンズで見ているくらいの感じだろうか。それはなかなかいい感じの見え方だ。

対物レンズが何ミリかというのは、レンズの口径を言ってるようだ。カメラのレンズと同じように口径が大きければ明るいのだろう。口径が大きければ薄暗い木陰の中の鳥もよく見えて、具合がいい。しかし口径が大きくなると重くなり、フィールドでの機動力が損なわれる。明るさと重さのトレードオフだ。

trade-off
同時に満たしえない幾つかの条件の取捨についての考量, トレードオフ; 交換条件, 見返り
(システムソフト電子辞典 リーダーズ英和辞典より)

視角というのは、レンズの先に見える視界の範囲だ。この値が小さければ、狭い範囲しか見えない。広い範囲が見えた方が鳥が探しやすくていいが、倍率が高くなれば視界が狭くなる。逆に、倍率を下げれば視界は広がるが、その分、鳥の細かいところはよく見えない。これもまた、広さと大きさのトレードオフだ。

これら要素のほかにアイレリーフというものもあるようだ。どういうものかよく分からんのだが、Nikonの説明によると「アイレリーフが長い(ハイアイポイントの)双眼鏡は、のぞきやすく、長時間の観察も疲れにくく、メガネをかけたままでも使用できる」んだそうだ。普段メガネを使っているおいらにとって、この要素は重要かもしれない。

さらに詳しくは、あるいは厳密には、Nikonのページを参照。

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必要なスペック

上記の基礎知識を踏まえて各社のカタログを眺めていたら、実際的なスペックが見えてきた。何かにつけて言えることだが、ある性能を重視すれば別の性能が損なわれる。そのへんの折り合いをつけて必要な条件を考えた結果、次のようなスペックが見えてきた。

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製品一覧

これら諸条件を踏まえて各社の製品を抜き出してみると、次のようになった。太字の部分は評価すべき美点。

メーカー 製品名 倍率(倍) レンズ径(mm) 実視界(°) アイレリーフ(mm) 重量(g) 防水 標準価格(\)
Nikon シェルテII 8 25 6.3 14.3 450 27,500
Pentax タンクローM 8 21 6.2 13 195 × 13,000
  タンクローG 8 24 6.2 15 270 × 16,000
  タンクローWR 8 24 7.5 13 330 20,000
Olympus 8×25 WIDE PC 8 25 9.0 12 430 × 20,000
  8×24 PC II R 8 24 6.0 16.5 280 × 16,000
Minolta ACTIVA 8×25 8 25 6 17 280 × 17,000
Canon 8×23AWP 8 23 6.4 11 400 23,000

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結論

みなさんは、上の表の中から何を選びましたか?

わたしは、唯一太字項目を3つもつ「タンクローWR」を選びました。近いうちに、買う、かも。

追記
このように、店に行く前の調査段階では「タンクローWR」という結論を出したんだけど、結局「タンクローG」を買いました。というのは、「タンクローWR」が売ってなかったからです。取り寄せてもらう手もあったんだけど待つのがいやだったので「防水性は重要じゃない」ということに急遽意見を変えました。使ってみて思うには、「タンクローG」は素晴らしい双眼鏡です。

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